想い出ごはん
これは
わたしたちが同棲したてのとき、
不安定なふたりが
不安定な収入のときに、
よくつくって食べていた
ミルフィーユ鍋。
基本の具材は白菜、しいたけ、豚肉。
食べたらあったかいご飯を入れて
雑炊にする。
わたしが白菜と豚肉を切って、重ねる。
そして彼が鍋に並べる。
この共同作業がマスト。
そして
出来上がった鍋を食べると、
心もあったかくなる。
ふしぎと疲れが癒されて、
ふたりの間のちょっとした
すれ違いみたいなのも
自然と埋められていく。
冬でも夏でも、
「最近、疲れてるなぁ。」
「昨日ケンカしちゃったな。」
「あったまって元気を出そう。」
という時は決まってこれ。
あれから2年。
今はふたりとも
日々仕事に奮闘中。
ふたりの関係も収入も安定してきた。
デザートのフルーツも
追加されるようになってきた。
少し重たい話かもしれないが
同棲をはじめたのは、
虐待から逃れるためだった。
彼はわたしを救おうと
タイミングもなにもない中で
必死に居場所をつくってくれた。
一緒に過ごしながら
人のあたたかみを知った。
笑顔もどんどん増えてきた。 人生に希望が見えてきた。
そんな
大切な日々の一部にあったのが
このミルフィーユ鍋。
これから秋になり冬を迎える。
今年は何度食べるだろうか。
わたしのいちまいごはんエピソードでした。
読んでいただいて
ありがとうございます。
noteをはじめて最初に見つけた
コンテスト。
初心者ながらに挑戦させていただきました。
企画してくださったタダノヒトミ様、
素敵な企画をありがとうございます。
文章も写真も
とてつもなく初心者なので
お気軽にアドバイスなどいただけると、
幸いです!
それでは。
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