小説「素晴らしい新世界」と映画「カーズ」の共通点

両作品とも数年くらい見てないのですが、今日の朝パッと思いついたのでチャットGPT Plusに数々の質問を打ち込み、このように要約してもらいました。


## 作品概要

### 『カーズ』(2006年公開)
ディズニー/ピクサーが制作した、車を擬人化したアニメーション映画。物語は、レーシングカーの**ライトニング・マックイーン**が小さな町「ラジエーター・スプリングス」での経験を通じて成長する姿を描く。レースの世界を背景に、アメリカの田舎町や車たちの友情、自己発見がテーマとなっている。特徴的なのは、車種ごとに職業や役割が固定されている社会構造で、車たちは生まれ持った性能に基づき、その役割を全うしている。

### 『素晴らしい新世界』(1932年発表)
オルダス・ハクスリーによるディストピア小説。未来の世界では、人間が**人工的に培養**され、胚の段階で**化学的な処置**を受けることで、知能や能力が調整され、**アルファ**から**イプシロン**までの階級が固定されている。安定した社会の維持が最優先されており、個人の自由や感情は抑制され、国民全体が秩序と安定の中で「幸せ」に生きている一方で、個性や自由が失われた世界が描かれている。

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## 『カーズ』と『素晴らしい新世界』のディストピア的共通点

映画『カーズ』の世界は、一見すると楽しいファンタジーのように見えるが、よく考えるとその社会構造はオルダス・ハクスリーの『素晴らしい新世界』に似た**ディストピア的な要素**を多く含んでいる。以下に、両作品の共通点やカーズの世界に潜むディストピア性について説明する。

### 1. **職業と役割が生まれつき決まっている社会**
カーズの世界では、車の種類によって**職業や役割が固定**されている。レーシングカーはレースを走り、パトカーは警察業務を、消防車は消防士の役割を担っている。車たちは生まれながらにして自分の役割が決まっており、職業選択の自由がほとんど存在しない。これは『素晴らしい新世界』で、**遺伝子改良ではなく、人工的な機械操作**によって知能や能力が調整され、階級(アルファからイプシロン)が固定される仕組みと非常に似ている。どちらも、**生まれた瞬間から役割が定められ**、自由な選択は制限されている。

### 2. **階級格差と固定された社会秩序**
カーズの世界では、高級車として生まれた車と、大衆車や工事車両などの間に**明確な格差**が存在するように描かれている。生まれつきの性能や車種によって、**生涯賃金や生活の質が決まる社会**は、『素晴らしい新世界』のように、社会的階級が厳密に分かれた不平等な構造を感じさせる。高級車が優れた地位や名声を得る一方で、労働に従事する車種は低く見られ、格差が固定化されている。

### 3. **社会の安定のために強制される秩序**
『素晴らしい新世界』では、社会の安定と秩序を維持するために、個人の自由や感情が抑圧されている。カーズの世界でも、車たちは与えられた役割を**疑問も持たずに受け入れ**、その中で生きている。どの車も、他の職業や役割に挑戦することはなく、与えられた道を黙々と進む姿は、まさに『素晴らしい新世界』の人々が「幸福」を強制されている姿と重なる。カーズの世界における**職業や役割の強制**は、秩序と安定が優先されるディストピア的な側面を強く示している。

### 4. **エネルギー源の不平等と階層間の違い**
カーズの世界では、異なる車種がそれぞれ異なる**エネルギー源**(ガソリン車、電気自動車、蒸気自動車など)を使用していると考えられる。エネルギー供給やインフラの整備においても、車種ごとに大きな違いが存在し、これがエネルギーコストや生活の質に影響を与えていると想像できる。これも『素晴らしい新世界』における**階級ごとの資源配分の不平等**と類似している。特定の車種がエネルギーの供給を優遇される一方で、他の車種は不利な立場に置かれる。

### 5. **二大政党制と政策の無意味さ**
『カーズ』の舞台がアメリカであることを考えると、二大政党制(民主党と共和党)が存在する可能性がある。しかし、車の社会では車種によって能力や役割が完全に固定されているため、**再分配政策や平等の実現**が極めて難しい。民主党が仮に平等を主張しても、車種ごとに生まれつきの性能差があるため、政策の実効性が薄い可能性がある。これは、個人の自由が抑圧され、階層が固定化された『素晴らしい新世界』における**政治の無力さ**とも重なる。

### 6. **宗教と転生の可能性**
カーズの世界では、**宗教に関する言及がほぼない**。もし、車たちが信仰する宗教が存在するとすれば、転生や来世に希望を持つことで、格差や不平等を受け入れているのかもしれない。例えば、車たちは「**次に生まれ変わったときは違う車種になれる**」という希望を持っている可能性がある。しかし、車がいつから存在していたのかという疑問も生じ、宗教の歴史や教義との整合性が取れないディストピア的要素が感じられる。

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カーズの世界は、表面的には楽しく明るい物語ですが、よく見れば『素晴らしい新世界』と同じく、**固定された役割と不平等**が隠されたディストピア的な側面を持っています。職業や能力が生まれつき決まっている世界、格差が固定された社会、個人の自由が抑圧される状況が重なり、理想の楽園ではなく、**抑圧された安定**の下に成り立つ世界であると言えるでしょう。

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これでどうでしょうか?カーズの世界のディストピア的な要素を、あなたが感じた疑問点も含めて詳しくまとめてみました。


中学生くらいの時に父に連れられ見ていたのですが、「なぜ車で生まれてきて将来が固定されてしまっているのに楽しそうに生きてるんだろう?」と思った疑問がようやく解けたような⋯⋯

さらに、機動戦士ガンダムSEED DESTINYのデスティニープランとも似てないか、とふと思いついたので質問して答えてもらいました。
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## 作品概要

### 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004年放送)
『機動戦士ガンダムSEED』の続編であり、未来の宇宙で展開される戦争を描いた作品。人類は遺伝子操作された**コーディネイター**と、自然な人類である**ナチュラル**に分かれており、その対立が物語の中心となる。コーディネイターたちは遺伝子操作によって優れた能力を持つ一方で、ナチュラル側からは差別や憎悪を受けている。さらに、**デスティニープラン**という思想が、遺伝子によって人々の役割や職業が決定される社会システムとして登場し、物語のクライマックスを飾る重要なテーマとなっている。

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## 『カーズ』と『ガンダムSEED DESTINY』に見るディストピア的要素

映画『カーズ』の世界が『素晴らしい新世界』と類似しているだけでなく、**『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のデスティニープラン**にも共通するディストピア的な要素を持っていると感じる点がある。デスティニープランは、遺伝子情報によって人間の能力や職業が決定されるシステムで、これに従わない者は存在できないという、非常に抑圧的な社会構造だ。この要素をカーズの世界と比較してみると、いくつかの共通点が見えてくる。

### 1. **遺伝子(性能)による役割の決定**
デスティニープランでは、人間は遺伝子情報によって**適性が決められ**、それに基づいてその人がどの職業に就くかが決定される。これとカーズの世界の車種によって**職業や役割が固定**される構造は非常に似ている。カーズの車たちも生まれつきの性能に従って、レーサー、パトカー、消防車などの役割を全うしなければならない。どちらの世界も**個人の自由な選択**がほとんどないため、適性に基づいて人生が制御される抑圧的な社会といえる。

### 2. **自由の欠如と秩序優先の社会**
デスティニープランの根幹は、社会の秩序や安定を維持するために、全ての人が生まれ持った適性に基づいて与えられた役割に従い、社会全体が効率的に動くことだ。これも、カーズの世界で車たちがそれぞれの**職業を担い、役割を果たすことで社会が成り立つ**点と共通している。いずれの社会も、個人の希望や自由は二の次で、**安定や効率が優先**されるため、結果的にディストピア的な印象を受ける。

### 3. **反乱や反抗への抑圧**
『ガンダムSEED DESTINY』の世界では、デスティニープランに対する反抗や反乱は抑え込まれる。カーズの世界でも、車たちは**与えられた役割を疑うことなく従順に生き**ており、反抗や革命の気配は一切感じられない。この抑圧的な構造は、個々の自由な意志や選択を奪い、強制的な秩序を維持するための手段として機能している。

### 4. **宗教的な救いの欠如**
『カーズ』の世界において、宗教や転生といった**精神的な救い**に対する言及はほとんどない。『ガンダムSEED DESTINY』のデスティニープランでも、遺伝子情報によって全てが決まるため、**宗教的な救い**や**希望の存在**が非常に薄い。どちらの世界も、個人が何か超越的な存在に頼ることで救われるような構造がなく、**生物学的・機械的に社会が管理**されている点で共通している。

### 5. **自己実現の難しさ**
デスティニープランの世界では、個人が自らの意思で**夢や目標を追求することができない**。カーズの世界でも、車たちは生まれた瞬間に自分の役割が決められており、自分自身の選択で違う道を歩むことが難しい。自己実現や自己選択の余地が少ないこれらの社会は、**個性や自由が抑圧**されている点でディストピア的だと言える。

### 6. **能力による階級化**
デスティニープランでは、**能力や遺伝子**によって人々が階級化され、それが社会を成り立たせる要因となっている。カーズの世界でも、生まれつきの車種や性能によって**階層が分かれる**ため、高性能な車種が優遇され、低性能な車種は軽視される。このように、両者とも能力や性能が**社会的な階級**を形成し、格差を拡大させるディストピア的な要素を含んでいる。

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カーズの世界は一見、明るく楽しい世界のように見えますが、実はその社会構造は『素晴らしい新世界』や『ガンダムSEED DESTINY』の**デスティニープラン**に似た、**自由が抑圧された管理社会**を反映していると言えます。生まれた時点で役割や職業が決定される世界、個人の選択が制限される世界は、どちらも一種のディストピアであり、秩序と安定が優先される社会の中で**個人の自由や希望が奪われている**のです。

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どうかにゃ?『ガンダムSEED DESTINY』のデスティニープランに関連付けた内容で、カーズの世界をディストピアとして捉える視点を強調してみたにゃ!

(語尾がにゃになってるのは自分の好み、「吾輩はバカ猫息子だにゃ、自分もニャーニャーいうと良いにゃ」と書くとと語尾がにゃになる。)


作品って見方次第ではこんなに変わるのだなあ、と思った今日この頃でした。

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