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環境問題懐疑主義者の本を読んでいます。

なんだか完全に気が抜けてしまった私は、週の殆どを部屋に閉じこもって過ごしています。昨日は夢に大量のみょうがを食べるシーンが出てきて、明方とても食べたくなっています。大概のものが売られているロンドンですが、まだみょうがにはあったことがない。私はみょうがだけで一本記事がかけるくらいみょうがが好きです。日本に帰ったら食べたいものナンバーワン。

term1の大きな課題を出して、新学期が始まったものの、特に大きな課題もなく、授業内容がさっぱりわからないみたいなこともないので、ある程度余裕があるのですが、なんだかダラダラしてばっかりです。これはいかんなあと思っています。

せめて課題の本でも読むか…。課題の本はこれ。

翻訳版は今はあんまり売れてなさそうですね。この著者は気候変動の分野では有名なアンチで、IPCC(気候変動についての調査を取りまとめている国連の機関)の報告書をこき下ろしまくって、アメリカの例のおじさん連中をいい気にさせている人です。もともとグリーンピース(割と過激なことをすることもある環境保護団体)にいた人なので、環境分野に深い関心と知識がある人だとは思うのですが、何があったんだろうね…。

で、とにかくこの人の書いた地球温暖化のところの話を読んでるんですけど、読みやすいんですよね…。この英語のできない私が言うんだから確か。少なくともIPCCの報告書よりはかんたんな英語で書いてあります。アメリカの例のおじさんでもきっとよく分かるでしょう…。怖いよね。複数の一級の科学者がみんなで出した結論も、優しくみんなにわかる英語で「そんな焦ることないって…だってね、」と話されたら、難しいものが嫌いな人や、気候変動を信じたくない人は簡単に信じちゃう。アメリカの例のおじさんもそうじゃないですか。俺がすっごいでっかい壁作って移民やつら止める!とか(大げさじゃなくこんな文体だよ)、小学生がノートに書く”おれのかんがえたさいきょうのせかい”じゃないんだし…。

さておき、こんな反対意見が示された場合に私達はどうやってこの懐疑主義者達を説得するか、というのが課題です。結構面白い。

環境問題は私達が子供の頃はよくオゾン層の破壊、酸性雨、砂漠化なんかが主でした。その頃でもこりゃ大変と思っていたのですが、私が大学院を出てから就職したあと、東日本大震災が起こる直前まで(2008~2010)、日本は気候変動とタイトルを付ければ予算が取れる、というくらい気候変動業務ブームで、官庁から業務がいっぱい出ていて、私も何個か担当しました。その後はやっぱり東日本大震災関連の業務ばかりになってしまって、そうこうしてるうちに、2008年ころから言われていた懸念が現実のものになってきています。毎年のように起きる台風や豪雨の被害に日本全体全く対策も復旧も追いついていない状態ですよね。たった10年ちょっとの話です。

日本は内陸の国と違って、海流や大気圏の変動を受けやすく気候変動の影響が強く出る国の一つです。モルジブの人とか気候変動で国が沈んじゃう!って訴えたりしてますけど、日本も本当はそうやって訴えなきゃ国がやばい国の一つであるはずなんですけど、例の何か言ってるようで何も言ってない、ニューヨークで自分が牛肉食べる意味すらよくわかってない人(同年代、ちなみにイギリスハリー王子や北朝鮮の刈り上げの人も同年代)が国の環境行政のトップに居るってんだから、のれんにアームプッシュ…。

その中で、私がここで学んでいる地球観測の技術(EO)や理論はどう役立てていけるのだろう、と考えたりはしてます。

ではまた。

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