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【あとがき】アンソロジー参加『空は僕らを待っている』

『WINGS WEB×5周年記念企画アンソロジー』に寄稿させていただきました。
7/25~7/26の間、#BSRフェスのタグでSNSや小説投稿サイトをにぎわせたわけですが、感想は……楽しかった(n*´ω`*n)
この記事では「あとがき」と称して、このアンソロジーの思い出なんぞを語りたいと思います。

◆アンソロジーは突然に

それは、主催のさくら怜音さんとbolyさんと私の三人で旅行をしたときに遡ります。
(旅行といっても私が二人の近所の宿(旅館か?)に泊まって、心行くまで飲み語る、というだけですが)
その頃のさくら氏は多くの依頼を受けていて(いわば商売繁盛なんだけれど)自分の創作に時間を割けてないんじゃない?と危惧していた、私とbolyさんが「どうせならWINGSの二次創作アンソロジー作ればいいじゃない」と提案したのが、事の発端で。
ついでに、誕生日お祝いにやりたいことやるってのは?とか、舞台を夏フェスにすればいいんじゃない?とか、詳細は続々とアウトレットモールを歩きながら決まっていきました(笑)
私としてはアンソロジーの準備が着々と進んでいく中で、主催のさくらさんが楽しそうに見えたのが何よりも嬉しかった。直接話してないけど、bolyさんもそう思ってるんじゃないかな。

◆さて、何を寄稿しようか

今回のアンソロジーは、いわゆる『うちよそ企画』で、参加する方のキャラが遊びにきたり、自分の作品のキャラが遊びに行くことなので、そのためには早い段階から、キャラクターが確立していないといけないなーと思い、既存作品の案外編を書くことに決めました。

私がオリジナルのBLを書き始めた作品の中で二番目に読者が多いのは『月明かりの夜、君の秘密を知る』なんですが、話の中に出てきたキャラたちのことが好きすぎて、彼らの話をスピンオフとしてそれなりに書いてきました。
亮介のことが好きだったのに素直じゃないから困らせて目を向けてもらうしかできなかった、破天荒なボーカル空也(スカイ)とそのスカイのことをずっとそばで見てきたドラマーの健一の二人の話である『憧れを空に抱いて』や、兄亮介に憧れてギターを始めた大和に恋をした、亮介の弟英明との恋物語『君の言葉は愛の調べ』や、樹が蒼として所属していたTricolore(トリコロール)の真白を追いかけているドルオタの話『君が星になって』
そのTricoloreの二人の話を書いた『北風と太陽のエチュード』など、月明かり~の世界観はとても広いのです。

今回は、全年齢作品にしたいと考えていたので唯一の全年齢である『憧れを空に抱いて』に決めました。すでにこの作品を読んでくれているさくらさんがHopesを夏フェスのヘッドライナーである設定を考えてくれて、アンソロジーのベースが確定します。
このときHopesがメインMCを務める架空番組『Music Hopes』も出来上がって、bolyさんがアフターレポートを絡めた作品を書くことも、ほぼ同時に決まりました。

◆『空は僕らを待っている』について

実は、このアンソロジーは秋のイベント合わせに頒布だったので、このアンソロと原作『憧れを空に抱いて』の間に、もうひとつのお話を考えてました。以前から要望をいただいていた、スカイx健一の初エッチ(腐れ縁の純愛カップルなので興味ありますよね)を書いて同人誌を頒布するつもりでいたんです。この社会情勢を踏まえ、アンソロがウェブ公開になったので、ウェブにしようかなーと検討中ですが(笑)
というわけで、今回の寄稿作品の中の二人は、原作よりも、実は少しだけ距離が縮まっています(わかんないと思いますが)

エブリスタ『空は僕らを待っている』

pixiv『空は僕らを待っている』※他アーティストの絡み箇所あり

はい、いよいよあとがきです(笑)

主催からの執筆依頼も進み、みなさんの考えた寄稿作品のストーリープロットを読んでいくと「みんな歌ってねぇな?w」と気づきまして(笑)
もちろん主催からの縛りはないので、それで大丈夫なんですが、せめてヘッドライナーのHopesくらいは、ちゃんとライブしてるところを書かなくっちゃと思いましたねwなので、作中のMCシーンが見せ場になるようにお話を考えていったわけです。
十年も続けていたら、節目にいろいろと考えることもあるようなぁ、と思ったんですが、あまりシリアスになりすぎないように、気を遣いました。
スカイの涙がオーロラビジョンでアップになってるといいな(笑)

そして他にもいろいろと隠し要素を入れました。
月明かりから、シリーズを読んでくれている読者様もいらっしゃるので、楽屋に亮介&樹を呼んでみたり。どうやら亮介は、あいかわらずHopesに、こきつかわれているようで……
あとTricoloreもちゃんと生き続けているんだということも、わかるようにしました。二人は蒼が戻ってくるのを待ってます。
他には『誰がために弾く』を読んでくれた人にわかるように、ヤマトが個々の活動で『バラエティ番組に出演』としました。
そうです。あの「スポンジの気持ち」に出た大和はそれ以来、各番組に引っ張りだこになりました。英明も大和の活躍をきっと喜んでるでしょう。

◆さいごに

私自身、アンソロジーは作家を知る、作品を知る、というキッカケにもなるのかな、と考えていて、この二人のこと知りたいとか、出てきたキャラの関係性が知りたいとか、思ってもらえたら嬉しい。
特に私は、作品が多いので、全部を網羅するのは難しいと思いますし(すみませんすみません)それぞれどこから読んでも、いつ読んでも楽しめるように構成している(はずな)ので、好きなように読んでくださいね。

そして主催のさくらさん、お疲れ様でした。おかげでとても楽しかった。
思いつきがカタチになっただけでなく、大きなイベントになったのは、さくらさんのこと大好きな人がたくさんいたからだよ。
途中「詰め込みすぎ!キャパオーバーになるよ!」って怒ったりしてごめん(時効だよね?w)
これからもあまり詰め込みすぎず、時には自分を甘やかしてね。
改めて、お誕生日&WINGSの5周年、おめでとう。

◆索引

『月明かりの夜、君の秘密を知る』

以下、スピンオフです。お好きなものからどうぞ。

『憧れを空に抱いて』

『君の言葉は愛の調べ』

『君が星になって』

『北風と太陽のエチュード』



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