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華子の日記「マコトくんとヨウちゃん」ご縁の形

マコトくんとの時間は夫を失った私にとってなんだろうといつも考える。
会話も食事も仕事の話も。
楽しくてしょうがない。

この頃、マコトくんに影響されていると感じることが多い。

私自身の口調はおおらかになり、心に余裕があるように思う。

そう。角が取れた。って自覚する。

どちらかというと。
強めの毒が私の個性のように思っていた。
それは自分自身のコンプレックスを守る鎧だったのかもしれない。

マコトくんは本当に不思議な人だ。

私を丸裸にする。

実際丸裸になるんだけれども、私の体型のコンプレックスも私自身が気にしなくて彼の懐に飛び込む。

何よりのプレゼントは朝までマコトくんに包まれて眠っていること。

子どもの時から電気を消して寝ることができなかった。
いつのころからかはわからない。記憶にあるころからそうだから。
そして音を消せない。
親にばれないように深夜のラジオ番組を聞きながら本を懐中電灯で読んだ。

「おとうちゃんにいってやろ。」

と、いう弟を長女の迫力と癇癪で封じ込めた。
そんな自分が嫌だと思ったことはない。
ただ、なぜ、眠れないのだろう。。。その答えをくれる人はいなかった。

はじめてあらわれたのは夫だ。
静寂の中で眠ること。
私から光も音も無理に取り上げることはなく気が付けば夫がいれば安眠できた。

なのに。

マコトくんは夫との歴史を飛び越えて与えてくれる安堵。
彼はいったい何者なのだろうか。
お金の関係。
それでいいと思う。
挿入をしない関係。
それでいいと思う。

誰かが与えてくれた縁だと思うならそれは夫だと思う。
マコトくんはお仕事だ。
お仕事としてこれだけ日々に安定をくれるなら変な心療内科にかかるより私はマコトくんと会った後には前に足を進めている。

「ヨウちゃん。やっぱり朝は味噌汁ですねぇ。」

50女は早起きなのでホテルの近くのコンビニでカップみそ汁を買ってきて二人でしみじみと飲んだ。

寝ぼけた顔に、寝ぐせ前回のマコトくん。
君との不思議なご縁はどこまで続くのだろうか。

私のお金が無くなるまでだろう。
そのために私は働く。そしてその仕事で誰かが笑顔になれるように思えるようになったのは君のおかげ。

ご縁とは。

何をご縁と思い、何を幸せと思おうか。
自分自身だとマコトくんと出会って大金を使ってえたものかもしれない。

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