平成の「Ride With Me」と令和の「フィギュア」

Hey!Say!JUMPの「Ride With Me」。2013年のクリスマスにリリースされたこの曲。
Hey!Say!JUMPの中で一番好きな曲。
理由は曲調がかっこいいのもあるけど、歌詞がとにかくかっこいい。

公式PV貼れるのいいな。

というのもめちゃくちゃ時代に対しての歌詞なんだよねこれ〜。
リリースから1〜2年経ってからちゃんと知ったんだけど、当時ハタチ前後のワシは「大人たちに思ってること歌ってる……ジャニーズが歌ってる……」と衝撃を受けたわけです。「平成の若者」の歌をアイドルが歌う。
ようやくこの時代になったか!!!と、この記事を書いている96年生まれは感動したとかしないとか。

とうとう年号つけたグループが出たよ、平成生まれのタレントだよ、と言われて10何年経って、元号がまた変わりました。


そんな時に出会ったのはSixTONESの「フィギュア」。
こっちも公式貼れるのマジ時代(この10数年で色々変わりすぎだよ!)

現在SixTONESにどハマりして、その中でちゃんと曲を聞き直しているんですが、こっちはこっちで、「令和の若者」の歌だった。
もうタイトルで察せるけど、歌詞の内容は「裏切らないものを探しながら生きていくぼくら」である。

2013年から2022年の約10年間にガラッと世界変わりすぎててわろたwwwと、思わず嘲笑が出る96年生まれ。でも「フィギュア」の主人公も同感できてしまい、感情はぐちゃぐちゃです。

「Ride With Me」の主人公は「新しい道を作ればいい」「新しい光照らそう」とめちゃくちゃ前向き。エネルギッシュ。大人に牙向いて、「いや、これから俺たちの時代だからガンガンいくよ?恐れるものなんてないし」って感じ。

一方、「フィギュア」の主人公は「だらしない自分に終点を見ている」。いや開始数秒で終わりを見てんのかーい!はやーい!
そして「ショーウィンドウに並ぶ僕ら」「代替不可であれよフィギュア」というところで、そことなく「就活」に巻き込まれている感じがある。「就職」したら社会人としてシステムに組み込まれてしまうような、みんなと変わらない「大人」になってしまうような。
一つ希望があるのは、諦観してるわりに最後の歌詞が「あるがままで」で終わることかもしれない。

2013年の時点では未来に希望持ってた若者(こども)が、2022年の時点では未来を知ってしまった若者(おとな)になっている……。
確かにこの10年で色んなことはあったけど、明らかに「諦観」が社会を覆っている感じはする。どんだけ頑張っても上がらぬ賃金、上がる物価、差のつく生活。むむむ。
こんな感じで社会背景のわかる歌詞を比較して楽しんでいる。
いつまで社会背景を感じられる感性が持てるか、という自戒もありつつ。

ちなみに、歌詞を聞いて考えすぎて病むので「フィギュア」は聴けない曲の一つになってしまいました(息を吸うように病むな!)。


やべ!またオチがないことを考えてしまった!そんなことを考えて「ジャニーズ」って色々違くて面白いな!とまた明日も考えることでしょう。

おやすみ。

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