旧キットの味。

Kassi

2020年5月10日 22:53

覚えているうちに書いてしまおう旧キットの味。
というわけで今回は旧キットの話です。

組んだことあります？旧キット。旧キットは正式名称ではないので、なんていうと正解なのか。「ベストメカコレクション」というのが正解なのかな。

旧キットって、雑誌でもSNSでも「まず刻みます」とか「デザインはいいですが動かないので関節仕込みます」とかが殆どで、どんな味がするのかよくわからないのよね。組み味、知りたい。

実は私、一度も組んだことなくて、最近再販されて話題になっているのを見て一度は組んでみるかーくらいの気持ちで、色塗るとか関節仕込むとか全部知らないことにして、そのまま組んでグリグリ遊ぶことにしてみた。

想像していたよりもだいぶ楽しかったので一度作ってみると良いです。

というわけでベストメカコレクションNo.9グフです。箱からすごいよね「改良強化新型グフ」って書いてあるんだけど、これ何も説明してないというか。新しいんだなってことはわかる、ザクとは違うんだなって。

組んだことないけど、説明書みて「あーそうそうこれれー」と思うくらいには馴染みのあるこのカラー塗装説明図。

旧キット世代じゃないけど、でもこのランナーと塗装の紹介の仕方には懐かしさがあるなー pic.twitter.com/dkwKgQ62cX
— kassi (@kassi_hobby) May 5, 2020

FGが出たときだったか、以前再販されたときだったか、この状態を再現するようにランナーのまま塗装して額に入れて飾ってる方とか居ましたね。ああいう発想は出来そうでなかなか出来ないのですごい。

じーっとランナー見てて思ったのは、基本的なパーツの割り方ってあまり変わってないんだなーと。旧キットはモナカキットとか呼ばれることもあるけど、それに対して最近のキットは合わせ目が目立たないように工夫されている。

筒状にしていたりする場合もあるけど、前後に割って合わせ目をディテールっぽく見せるときもたくさんある。でも後者の場合って、直線で割ってるかそうじゃないかの違いで、あんまり変わらないんじゃないかと思う。

結局は「関節部でパーツ分けをする」という発想で設計している以上、そこはあまり変わらないのかもしれない。それでも、このズバーンと真っ二つに割れている顔は今見るとちょっとおもしろいけどね。もうちょっとどうにかならんかったんか・・・

とか言いながら、この顔接着するとめちゃくちゃかっこいいのよ。組むと完全にグフ。グフとしか言いようが無い。これ見てザクだな？とは思わない。

iPhoneで撮ったのしか残ってなかったので色があれですけれど・・・
グフだよな、グフでしかない、かっこいい。

もう一つ感動したのが足。足首から下の部分を接着すると、接地面がツライチにならなくてそんなもんかー？と思ったんだけど、地面に置くといい感じに斜めになるのですよね。偶然なのか狙ってやってるのか。なにはともあれ、右足は右足、左足は左足として組むことになるんですよ。「同じものを2つ作ります」とは違う良さがある。

こうして両足を置くとまだ無い腰や上半身が見えますね。

で、全体的なキット自体の組み味は、シンプルなだけあって、パシパシ組み上がって形になっていくので気持ちいい。ただ、関節部は軸を軸受で挟むだけなので、うっかりすると接着してしまいそうになる。このへんは当時の子供は苦労したのだろうなぁ・・・令和二年のおじさんはおなじみMr.セメントSPを使って組み立てました。すごいよね、これ持って80年代にタイムスリップしたら子供に神として崇められそう。

しかし「シンプル」と書いたものの、あくまで今と比べて、という話。冷静に考えたら、片腕だけで9パーツあるので当時は結構複雑だったのかもしれない。

んでズビビーっと組んで行くと、1時間かかるかからないかで完成するんですが、まぁ確かに今どきのキットとは比べ物にならないくらい動かない。ただ動かしているうちに気づくわけですよ、あれこいつ、ちょっと面白いところでバランスする立ち方できるな？と。ちょっと前に体重がかかって「今にも前に進みそう」なところ。つまりこの辺。