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組み立て済みランナーで感じろ!プラモデルの「プラスウルトラ」

プラモデル作りって時々矛盾をはらむ時があって「プラモデル作りたい!」と思うから作っているはずなのに「あーこのパーツ作るのめんどいな、作っておいてくれればいいのに」とか「色塗りなー面倒よな、誰か塗っといてくれればいいのに」とかが意外と高頻度で発生する。それは例えば

「というわけで三分漬け込んだお肉がこちら」

みたいな感じで、漬け込み済みのお肉が出てきたらあとは焼くだけなのになぁ、と料理番組を見ながら思ったりするわけですよ。

で、実はそんなプラモデルがあるんですよ奥さん。

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というわけで本日のメニューはこちら、グッドスマイルカンパニーから発売されたMODEROID緑谷出久です。

MODEROIDシリーズはこれまでも一部塗装済みパーツがあったりして、プラモの「組み立てる楽しさ」にフォーカスを当てているシリーズだと思っているのですが、今回も「組み立てるフィギュア」と銘打っていて組み立てる楽しさが存分にそして気軽に味わえます。

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手首、上腕・下腕、太もも、髪の毛が軟質素材でできていて、手首なんかはもうこの状態で袋に入っています。じゃあどこを組み立てるのよ?と思うかもしれませんが、ボディ、腕のアーマー、膝から下はパーツを切り出してパチっと組み立てる構成になっているんですね。

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髪の毛なんかもこんな構成。このあとの組み立て途中がちょっとシュールなので買って確かめてほしい。

んで、箱裏でもアピールされている「組み立て済ランナー」ってのがどんな物なのか気になっていたのですけれど、開けてみてちょっとびっくりした。本当に文字通り「組み立て済みランナー」でおそらくは別々に整形された2つのランナーがパチっと組み合わさった状態で梱包されているじゃないですか。

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「いやいやそれくらい自分でできるし?」と思うかもしれませんけれど、関節パーツの軸って結構細くって、組み立て慣れていてもうまくはまらずに軸を折っちゃうことってあるんですよ。このパーツは組み立て済みなのでその心配がない。あともう一つ、この構成で嬉しいなーと思ったのが、切る部分が2箇所しかないんですよね。

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関節パーツだと2つ(ときに2つ以上)のパーツを組み合わせて作るので2つのパーツを切り出さないと駄目なんです。そうすると、2箇所の切る部分×2パーツで4箇所切らないといけないことが多い。加えて、関節が合わさる部分はきれいに切り出さないと動きが悪かったりするので、ナイフでしっかり整形する必要があることもしばしば。
これが「お気軽モデリング」のときには結構面倒くさい。けど、この組み立て済みランナーだと切るところが2箇所しかなく、しかも軸とボールジョイントの頭頂部なのでパーツの”きわ”でパチンと切り出してもほぼ問題がない。ボールジョイントは場合によってはナイフで整えたほうがいいけど、それでも作業は1関節につき1回だ。これは地味だけどほんとに嬉しくて、ここはこのキットの「プルスウルトラ」な部分でめちゃくちゃよいです。

このあたりの「組み立て済みパーツ」と「切りとって組み立てるパーツ」のバランスが「久々にプラモ作るかー」くらいの時に丁度よく、1時間かかるかかからないかくらいでバシッとかっちょいいデクくんとご対面できます。

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シールを貼ってない(忘れてた)んですけど、紫のラインと黄色の丸モールド用のシールもついてきます。サイズはfigmaと同じくらいですかね。ちょっと大きいかな?

軟質パーツが無垢のパーツで重たくなってしまう都合上、少し重量のバランスが悪くなってしまっていてポーズを取りづらい印象はありますが、逆にいえば難点はそれくらいでしょうか。髪の毛の造形とか表情なんかの再現度は非常に高くエフェクトパーツも付属しているので遊んでいて楽しいです。

今月末には爆豪勝己の発売も予定されていますが、シリーズ続いたらミリオ先輩とかねじれちゃん先輩とかも出るんでしょうか。出るんでしょうか????(大事なことなので)
気軽に作れて満足度の高い良キットなので買おう!(売れるとシリーズが続く可能性が上がるし)

というわけで今週はこのあたりで。プルスウルトラ!

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