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まさに「Fine」の名にふさわしい劇場版「冴えカノ」を君はもう見たか。

劇場公開からすでに丸一年。先日映像ディスクが発売になった劇場版「冴えない彼女の育てかた Fine」

アマゾンプライムでもレンタル配信が始まっていますね。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08JHF9PPV/ref=atv_dp_share_cu_r

今日はそんな劇場版冴えカノは何が良かったのか、そしてなぜ私は劇場に8回も見に行ったのか。そのあたりの話を。

本題に入る前にヘッダ画像にした「マックスファクトリー加藤恵」の写真を一枚。最高に良いのでどこかで見かけることがあったら買いましょう。

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仕方ないというか当然というか、この作品を楽しむためには、テレビアニメシリーズの「冴えない彼女の育てかた」と「冴えない彼女の育てかた ♭」の視聴が前提になります。dアニメストアが比較的安価で全話見ることができるのでおすすめです。

今回も「出来る限り」ネタバレは伏せて作品の良さを書いたつもりですが、気にする人は回れ右をして今すぐdアニメストアに登録して(初月は無料だ!)全話見てアマゾンプライムで770円払って見てきてください。

かくいう私もこの作品への入りはアニメで、♭まで見たあとで続きが気になって原作小説を最後まで読み、ひとしきり涙したくらいに好きです。

あらすじは例によって公式サイトとかみてください。

この作品が語られるとき、タイトルにもなっている「冴えない彼女(ヒロイン)」であるところの加藤恵や、黒髪ロングの霞ヶ丘詩羽や金髪ツインテール沢村スペンサー英梨々にスポットが当たることが多い。

そうでしょうそうでしょう、三人とも魅力的なヒロインですから。いえ、決して主人公のいとこで歌唱力に長けた氷堂 美智留や妹系幼馴染イラストレーターの波島 出海が可愛くないなんてことはなく、むしろ出海ちゃんはかなりお気に入りなわけですが(キャラソンが特にいいんですよ)

加えて、私が大好きな紅坂さんや町田さんの良さを語り始めたらきりがなくなってしまうわけで。

要するに、この作品は彼女たちの発する言葉や可愛い仕草が大きな魅力として語られることが多いわけです。

わけですが。

個人的にはこの作品がめちゃくちゃに好きなところは「ゲーム作りにかける想い」であったり「協力したり意見をぶつけたりしながら目標に向かう」ところなのですよ。

そして、劇場版は「Fine」とタイトルに付けられている通り、アニメ版の最終章と銘打って公開されました。私もそうだと、つまり「原作の終盤をアニメ化して原作通りに終わるのだろうな」と思っていました、そうエンディング後のエピローグが始まるまでは・・・

ちょっとネタバレになってしまいますが、エピローグは原作小説にもなかった「オリジナルのストーリー」が展開されます。これが、それまでのストーリー、各キャラクターの関係性のすべてを踏まえた結末として、映画のみならず「冴えない彼女の育てかた」そのものの「安芸倫也の、ゲームサークルBlessing softwareのストーリー」の幕引きとしてこれ以上ない最高の結末になっているのです。

この終わり方には本当に意表を突かれたし、想像の遥か上を行く結末で、一回目に見た時から「良かったね、良かったね安芸くん・・・」とぐしゅぐしゅ泣いてしまった。「いかにも感動的な終わり方」とは違う、明るくて良い終わり方なんですけどね。

一回目からそうだったので「もう一回くらい見てもいいかな」と、思っていたらなんとこの作品「7週連続原作者描き下ろしSSをプレゼント」とかわけのわからないことになっているじゃないですか。

これは7週連続特典があるとは知らず油断している在りし日の僕です。

「流石に7週はなぁ」と思いながら1週目のSSを読んだのですが、これがとても良い。特典SSは劇場版のエンディング(≒原作小説のエンディング)と劇場版エピローグを補完する形で紡がれていて、各巻異なるキャラクターにスポットを当てる構成になっている。

表紙がその巻でスポットが当てられているキャラクターですね。はい、見てわかる通り、結局7週続けて見に行って全部ゲットしました。

完全に出来上がってるタイプのファンなので最終7巻(右手前)の表紙イラストだけでウルウルしてしまう・・・

そして冒頭に書きましたね。

「そしてなぜ劇場に8回も見に行ったのか。」

そう、特典SSをコンプリートしたあとでもう一回見に行っているのです。

特典SSの出来は最高に良いし、なんなら特典SSでもう2話くらいアニメ作って欲しいくらい良いのでこちらもおすすめしたい。のだけど、悲しいかな現時点では手に入れる方法が事実上存在しない。いずれまとめて一冊になって発刊されるとは思うけれど、だとしてもまだ数年先でしょうね。

作品自体は、マルチヒロイン・マルチエンディング風の言うなれば「ギャルゲ論法」で作られていて、世の評価としても「キャラクターの可愛さ」が最たる魅力として語られる事の多いこの作品。それについては私も同意するし、大きな魅力であることは事実でしょう。その点で第2期8話は歴史に残るといっても過言ではない一話でした。

が、私は声を大にして言いたい「ゲーム作りに情熱を傾ける安芸倫也とその仲間たち」の作品としても冴えカノを見てほしい、と。

だってタイトルは「冴えない彼女の育てかた」なんですよ。Blessing softwareの面々がどうやって「冴えない彼女」を最高の彼女にしていくのか。その物語を、ゲームを作る過程を、キャラクターたちと一緒に楽しんでみませんか。

では。

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