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【公式レポ】2023年5月22日(月) も〜っと!Kawaii Future Live @渋谷clubasia

2018年3月14日、Neko Hackerは活動を開始した。大阪発のエモ・スクリーモバンドField of Forestのメンバーだったseraとかっさんのオリジナルユニットとして産声をあげたのだった。”Kawaii Future Rock”と名付けられた独自のジャンルを掲げ、日本の音楽を世界に広めるために活動しているというNeko Hacker 。

そんな彼らの初のワンマンライブ『も〜っと!Kawaii Future Live』が5月22日、clubasiaにて開催された。現地では、どんなライブが繰り広げられたのかー

その様子を、まさかの公式から、レポートする。
(文:中の人、写真:Shuhei)

イベント開始〜OPEN

当日16時より行われた事前物販がイベント開始の合図となった。今回のワンマンライブにあわせて発表されたグッズは、定番のオリジナルTシャツやタオルに加え、ペンライトや、sera・かっさんの姿をアバターと実写の2種類で用意したガチャガチャ等も用意され、Neko Hackerらしいラインナップとなっていた。

月曜日の夕方、早い時間とはいえ、事前物販は大盛況だった。ひっきりなしに、オリジナルグッズのコンプリートセットを求める「グッズマシマシで!」の声がかかり、物販スタッフたちが次々とグッズを手渡していく。そして、ガチャガチャから排出され、どんどんファンの手に渡る直径訳4cmほどの小さなseraとかっさん。Twitter上では「推し」の姿を求めて交換希望のツイートがされるなど、ライブ前からSNSでも盛り上がりを見せていた。

約1時間半の事前物販。ここからもうすでに、集まったファンたちの熱量の大きさを感じずにはいられなかった。

入場〜ライブ開始

開場時間の18:00。いよいよ集まった観客たちの入場が始まる。VIPチケットを手にした強者たちに続き、次々とasiaの1階が埋まっていく。物販に立ち寄る人、友人との再会を喜ぶ人、最前を狙っていく人、バーカンでお酒を嗜む人、皆思い思いに開始時間を待っている。どのファンの顔にも浮かぶのは期待の表情。それもそのはずである。

そもそも、Neko Hackerの「初」ワンマン『Kawaii Future Live』は、2020年4月にこのclubasiaで開催される予定であった。しかしながら、当時の情勢を受け、開催中止を余儀無くされた。ーそこから約3年。開演を待つ人の中には、2020年に幻のライブとなったその『Kawaii Future Live』のTシャツを着用している人もいた。Neko Hackerはもちろん、ファンも待ち望み、ようやく訪れた今回のワンマンライブなのだ。

開演の19時が近づき、フロアは徐々に埋まっていく。

ライブ開始〜

予定されていた開演時間から10分経った19:10、開場BGMが大きくなり、その後フェードアウト、そしてステージ上にsera・かっさんの二人が登場し、会場内がざわつく。この日のために用意されたSEから、ついに、『も〜っと!Kawaii Future Live』がスタートした。

電車の音が聞こえる。まるで、渋谷の街にいるような雑踏。そして遠くに聞こえるのは「Sweet Dreams」ではないか。足音とともに聞こえる楽曲、まるでこの場所に来るまでの自分をトレースしているかのようなSE。と、ここで、扉が開くような効果音が聞こえ、鳥の鳴き声や風の音、自然の中のような風景へと変化していく。そこで聞こえる「メインエンジン、スタート」の声。観客たちも思わず声を上げる。どんどんと盛り上がっていく音楽、そして突如、心臓音のようなドクンドクンという音が鳴り響いた。鼓動の高鳴りと共に会場全体の緊張が高まる。

そして、一瞬の静寂のあと、Neko Hackerファンなら何千回も聞いたであろう、あのイントロが聞こえる。それと同時にかっさんの「エイジア、行けるか!」という掛け声が耳を貫いた。

1曲目に選ばれたのは「From Zero」。1音目が聞こえるや否や、会場中から歓声が上がった。背後のスクリーンに映し出されるのは、をとはが手がけるイラスト付きのVJ。そして、huezの照明とレーザーが楽曲を彩る。最初の曲でありながら、感極まる観客の姿もあちこちに見られた。

続いて流れてきたのは、「Home Sweet Home」。興奮覚めやらぬ中、登場したのはゲストボーカル・KMNZの二人である。Neko Hackerの背後に大きくMC LITA、LIZの二人が浮かび上がる。

 LIZの生歌、LITAのラップに会場が沸いている様子。

「Home Sweet Home」のあと、流れてきたのは「Daydream」。暑い夏の気配を楽しんでいると、またもやゲストボーカルの登場である。

OFUTONEメンバーのふにゃが手がけたVJにより、画面にはいっぱいのベリーが溢れる。そして「Berry Pop」のイントロとかっさんの「ゲストボーカル、ななひら!」の声と共に現れたななひら。ステージを元気いっぱいに飛び跳ねながら「皆もっと前にきて!」と呼びかけると、観客たちは更に前進する。会場が一体となって全身で楽しんでいるパートだった。

ななひらと入れ替わりで流れてきたのは「Roulette!」。Neko Hackerには珍しい男性ボーカル曲だが、会場のボルテージは右肩上がりである。

そして、「Pages」で登場した最後のゲストボーカル・をとは。登場と共に会場からは大きな歓声が沸いた。そのまま、Digital Life Hacker、くいしんぼハッカー(WotoHacker ver.)と、をとはとNeko Hackerの人気曲が続き、ますます会場の熱気は増す。

をとはの後に流れたのは虹河ラキの「てをつなごう」。そしてKMNZの「R U GAME?」、ななひらの「Shuwa*Shuwa Parfait」とシームレスにゲストボーカルやNeko Hacker楽曲が紡がれていった。

会場の雰囲気が一転したのは、「POKEMON Remix」。ふにゃの映像演出にhuezの照明とレーザー、Neko Hackerのサウンドが重なり、体に響くダブステップの重い音の中で観客たちの興奮が会場を揺らす。

続く「Do You Even DJ?」、「Do You Even DJ? 2nd」では今回だけの映像演出もあり、非常に盛り上がった瞬間だった。「Do You Even DJ? 2nd」のラスト、seraの高速ギターソロに観客が沸いた直後、何やら壮大なSEが流れる。

宇宙を思わせるような映像を背景にして聞こえてきたのは、をとはの透き通る声と「O108ROCKET」。思わず、客席から歓声が上がる。

「一緒に歌えますかー!」というをとはの声を受け、「O108ROCKET」のオープニングが会場中から聞こえる。そしてバンドセットが始まった。

ギター・安島龍人、ベース・ミツル、ドラム・Shuhei Kamadaというストロングな布陣のサポートバンドが、すでに最高潮に達していたはずの観客たちを更に押し上げていく。

この時間、先ほどまで掲げられていたネコハカライトやサイリウムは消灯され、さながらロックフェスのように、声を上げ、拳を突き上げ、頭をふり、体を揺らす、そんな客席の姿に筆者は一種感動の気持ちさえ抱いた。

「I Don’t Care」ではななひらとかっさんが共に歌う場面もあり、さらに会場を盛り上げる。KMNZが歌う「One by One」によってバンドセットパートが締め括られると、静かに「Undertale (Neko Hacker Remix)」が流れ、バンドメンバーたちが舞台を去る。素晴らしいパフォーマンスに会場からの惜しみない拍手が送られた。

ここまでノンストップで走り続けてきた『も〜っと!Kawaii Future Live』だが、まだまだ終わらない。最高と最強は更新され続けていくのである。

「Night Sky」、「Erased」 、「Shadows」とバンドサウンドとの繋がりを思わせるような曲が続き、「曖昧サイボーグ」、そしてKMNZ LIZが登場する「シラズシラズ」へと繋がり、Neko Hackerのダウナーな部分が垣間見えた。

をとはとかっさんによるツインボーカルでの「Listen」から、再度会場の空気が代わり、「Across The Boundary」、「Sleep Tight」へと駆け抜けていく。

アウトロの直後、チャリンとコインの音が聞こえ、スクリーンに浮かび上がった文字は「ガチで恋するお前らへ」。

「ラスト一曲です!最高に楽しんでいきましょう!」と声がかかり、曲がスタートし、かっさんと共に観客たちは全力で飛び跳ねる。そして、ここまでの時間、これまでのNeko Hackerとの思い出を全てぶつけるかのように、会場中に響き渡るガチ恋口上ー

こんなに泣けるガチ恋口上は地球上にここ以外に存在しないのではないかと思わされた瞬間だった。ライブの最後にふさわしい光景だったことは間違いない。

そして、アンコール。

「ガチで恋するお前らへ」が終わり、ステージを後にしたNeko Hackerだが、会場はまだまだ熱い。どこからともなく、「アンコール!」の掛け声と手拍子が始まり、asiaを揺らす。

暗転した会場の中、seraのギターの音が聞こえると、ライブTシャツに着替えたかっさんが現れ、「みなさん、正気っすか?(笑)」。会場から笑い声まじりの歓声が聞こえる。

ここまで約1時間半。全力で魅せてくれたNeko Hackerだったが、会場はまだまだ足りないとばかりに声を上げる。そんな会場の様子に苦笑いを見せつつも、「まだ楽しめる曲があると思うんで...体力使い果たして帰ってください!」というかっさんに、seraもメロイックサインを高く掲げ盛り上げる。

始まったのは「ピポピポ -People People-」。「まだまだ体力残ってますかー?!」とステージにななひらが登場し、会場のボルテージは再度、最高潮に。「アンコール、始めまーす!」とセリフをアレンジして、歌唱不可能では?と思われた楽曲がスタートした。ラストのサビは「歌えるー?!」とななひらから声がかかると、会場中から「ピポピポパピポ!」の大合唱。

ラストを飾ったのは、「Isekai Market」。をとは、バンドメンバーがライブTシャツを着て登場し、フィニッシュへ向かう。

アウトロの中、かっさんの「最後、みんなで写真撮らないっすか?!」という声にあわせて、撮影されたのがこちら。

総括

…という公式レポでした!seraさんも、かっさんも他のライブではもうちょっと話したりするのですが、今回のワンマン、なんとMCほぼない1時間半でした!Neko Hacker、ゲストボーカル、そしてバンドメンバーのみんなで全力を尽くした、と思うのですが、みなさんはどうだったでしょうか?!

3年間という時を経て、みんないろんな変化があったり、なかったり、してると思うけど、あの時会えるはずだったasiaで、みんなで集まることができて、我々Neko Hackerは最高に嬉しいし楽しい時間を過ごせました。本当に、本当にありがとうございました!

絶対に、また、会いましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

追記

ところで、2023年5月28日に公式からも〜っと!Kawaii Future Playlistが
そして6月4日にO108ROCKET feat. をとは バンドverがYouTube公開されました!!!見てね!!!!!!!!

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