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秋の土曜日、穏やかな午前中、彼らが通う中学校の音楽室からは、遠い空に航空ショーを見ることができた。遥か彼方の航空自衛隊機は、ストライプを描きながら旋回と急上昇、急降下を繰り返していた。 中1のHB(エイチビー)らは、年間行事のひとつ「合唱コンクール」に向けて、クラス練習の最中であった。 曲は「母なる大地の懐に~」で始まる定番、『大地讃頌』である。