見出し画像

科捜研の採用説明会とアンケート「こんな科捜研の採用説明会が欲しい」

就職活動の定番イベントと言えば採用説明会ですが、科捜研の採用説明会について皆さんはご存知でしょうか。

--

たぶん知らない人が多いと思います。

ほとんど開催されていないので。

科捜研の採用説明会の現在

科捜研の採用は欠員補充が基本のため、不定期に行われます。それでも全国科捜研の全分野で見れば、毎年数十人分の募集が出ます。

しかしながら、それらの募集について行われる採用説明会は、ごく一部の都道府県で開催されるのみとなっています。

最近では福井科捜研がオンラインも含めて精力的に採用活動を行っていましたが、これは最先端を走っている1例であり、ほかにこれまで採用説明会が観測された都道府県は片手で足りるほどです。

採用説明会の開催形式

その数少ない説明会ですが、開催形式は様々です。
・警察本部や科捜研での現地開催
・大学等に出向いての開催
・WEB配信によるオンライン説明会

いずれも例が少ないため、どれが主流とも言えない状況です。

科捜研にもっと採用説明会を開催してほしい

はい。開催してほしいと思います。

そこで、皆さんがどんな採用説明会を望んでいるのか調査してみました。

アンケート概要

全国科捜研情報TwtterにてGoogle Formsを用いたアンケートを実施しました。

2021/08/21~2021/09/06
有効票数 68票
回答者の属性:大学生と大学院生で約8割

画像1

アンケート結果と解説

画像3

科捜研の説明会に参加したいと思う人が100%でした。
回答者の100%の人が科捜研の採用説明会に参加したいと思っています。

画像2

これまでに科捜研の説明会に参加したことがある人が約4分の1いました。感覚からすると思ったより多い結果ですが、当アカウントのフォロワーは科捜研に興味を持って積極的に情報収集している人が多いことを考えると、そういった濃い人たちであっても4分の1しか参加したことが無いと言えるかもしれません。
(なお、多くの採用説明会が来春卒業予定以上の受験資格のある人のみを対象としているため、B3以下の人はそもそも参加できる説明会が無いという場合もあります)

画像4

開催形式については回答が分かれました。
全国で開催される説明会が少ない現状、遠隔地からでも参加しやすいオンライン説明会は参加者にとってメリットがあります。
一方で、警察本部等での現地開催を望む声も強くあります。直接対面して説明を聞くこと自体がオンラインとは全く異なる価値を持っているほか、現地開催の場合、科捜研の施設見学も併せて行われることが多いため、それも織り込んだ希望だと思われます。
どちらも行われることが理想ではありますが、まずはどちらの形式でもいいので開催数が増えてほしいところですね。

画像5

現地開催の人数規模は50人以下の希望がほとんどであり、10人以下を希望する声も4割弱ありました。
小規模の方が質問しやすかったり密接な情報を聞きやすかったりする気持ちはよくわかります。
人数を絞ると複数回に分ける必要がでてきたりしてしまうため、どうしても手間がかかってしまいますが、可能な限り人数少なめで開催されると受験者の満足度は上がると思います。

画像6

そんな説明会で聞きたい内容の1位はもちろん仕事内容でした。
あまりに当然の結果ですが、科捜研に就職した後に実際にどんな仕事をするのかネット上の情報だけでは想像するのが難しいので、そういった情報は絶対に欲しいところです。

そして、2位だったのが警察職員ならではの制限についてでした。
警察官の私生活の制限については、旅行の届出が必要だったり交際関係や借金などのプライベートな情報も全て報告する必要があるなど、インターネットで調べると情報が多くありますが、同じ警察職員であるところの科捜研職員はどうなのか皆さん気になるところだと思います。
基本的には警察官と同じような制限があると思われますが、それが実際にどの程度のものなのかは直接聞かないとイメージしにくいですね。

3位の私生活、4位の待遇はどちらも科捜研職員として仕事をしながら人生を歩んでいく上で気になるポイントです。
こちらも実際の科捜研職員がどんな生活をしているのか、直接聞けるとイメージできて安心ですね。

画像7

そういった話を説明会で聞くにあたって、どの年代の職員に話しを聞きたいか尋ねたところ、20代30代の若手職員の希望が多く寄せられました。
自分と近い世代の人の方がより親近感があり、話を聞きやすいのは間違いないと思います。

アンケート結果のまとめ

・科捜研の採用説明会の需要は大きい

科捜研への就職を目指す誰もが採用説明会を待ち望んでいます。

・若手職員から少人数で具体的な聞きたい

直接、職員の生の声を聞ける採用説明会は何よりの価値があります。


もしこのアンケート結果が何かのきっかけになって科捜研の採用説明会が増えたら嬉しいですね。
いえ、何のきっかけにならなくても採用説明会が増えたら嬉しいです。

理想の説明会案

(ここは私の個人的な考えです)

・仕事内容の紹介は「全国共通のプロモーション動画&オンライン説明会」

自衛隊のプロモーション動画のような、かっこいい気合入ったPVが1つ欲しい。1つの動画を全国で10年くらい使いまわしてもいいので。
オンライン説明会も基本的な内容は全国で使い回しが利くと思うので、一括してやってもらって問題ない。
・募集毎の詳細な内容や都道府県特有の内容については、少人数での説明会(&可能なら科捜研見学を併せて)

都道府県によって規模や体制の違いがある部分も多く、個別の説明会は必ず欲しい。
各科捜研が特色をアピールできると理解が深まってなお良い。

ダウンロード

自由記入欄を除く回答結果について、有料部分にxlsxファイルを掲載しておきます。
ジュース1本分程度ですので、生データに興味のある方や、当アカウントの活動をご支援いただける方はよろしくお願いします。

--
全国科学捜査研究所(科捜研)情報(note)
https://note.com/kasoken_jouhou
全国科学捜査研究所(科捜研)情報@kasoken_jouhou(Twitter)
https://twitter.com/kasoken_jouhou
全国科捜研情報マシュマロ(質問箱)
https://marshmallow-qa.com/kasoken_jouhou
Twilog@kasoken_jouhou(Twitterの過去ログ)
https://twilog.org/kasoken_jouhou
--

ここから先は

28字 / 1ファイル

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?