ここは退屈迎えに来て
2限の授業が終わりに差し掛かった頃、飛行機の音が聞こえた。というか、これが”音が轟いた”ということだと思った。
地震の予兆だと錯覚するくらい、ごーっ、という音が教室に響いた。
音が何故こんなにも響いたのか考えた。すぐに結論が出た。
私の通っている学校は、ど田舎の標高の高いところに位置しているからだ。
とても億劫だったし、退屈な授業だった。
「ここは退屈迎えに来て」じゃないけれど、この大きな音を轟かせている得体の知れない飛行機に、今すぐに乗って、どこか遠くの街に行きたいと思った