「陰キャオタク」の強さを見せつけてくれスグリ君！！

※人によっては不快感がある内容かつネタバレを多分に含みます。

強烈な印象を残した『スグリ』くん

賛否両論があるキャラクターだと言われていますが自分は好感を持ちました。なんだか他人な気がしない。まあ、スグリは自分とは違い優しい奴でもあるが。

『被害妄想が強い陰キャオタク』に見えるキャラクター設定

というのもスグリの思考や行動が【陰キャオタク（自分で言うのもアレですが）】な自分と重なる部分があったからです。スグリも『鬼さま』オタクだしなぁ。

『スグリ』の性格や特徴（自分も結構当てはまる）

・引っ込み思案
・口下手
・自己肯定感が以上に低い
・隣の芝生が青く見えてしまう（他人の努力を軽視＝主人公への特別視）
・想像力がない（善意と自己完結で暴走した行動をする）
・被害妄想や思い込みが激しい
（他人が自分をハブって「笑いものにしてた」という思考回路）
・【好きな物】でマウントをとってくる
・推しが他人を選んだら勝負してでも奪い取りたい（ロマサガかよ）
・異常に『推し』を神聖化してる癖に『推し』の気持ちは無視してしまう

ゼイユによる過干渉と暴力的な接し方が性格の歪みに拍車をかけたのも間違いないと思うのですが…これはアレだ。過激なアイドル・アニメその他のオタクや陰キャの繊細野郎（自分も含む）に似ている気がするんですよね。

好きだったのは『伝説の鬼さま』

可哀想だったのは、推しだった『鬼さま』ことオーガポンが「寂しがりやな女の子」という想像していたものとは全然違っていたこと。
スグリが憧れていた「屈強な強さと強靭なメンタル」なんて持ってなかったことですね（お面がなくて３匹のともっこに囲まれていじめられてる描写あったしね）。
スグリが心酔していたのはずっと作られた伝説のなかの『鬼さま』でした。

本当の「鬼さま」こと『オーガポン』

いや、これ悲しすぎました。また村人に迫害され、殺されたトレーナー（多分生きてないでしょう）との思い出と共に隠れて生きてきたオーガポン。

てか善意なんだけど、この「ふたりが幸せに暮らしてた裏山の洞窟」ディスっちゃってんだよなスグリ。本当にオーガポンに好かれるところがない…ゲーフリ悪魔かよ。
スグリ（村人）が巡観してたことも怖かっただろうから、絶対会うことが出来なかったのはそれでだったんだろう。

『オーガポン』の強さは思い出の力

オーガポンが強いポケモンなのはその通りだったんだけど、スグリの求める強さとは違う「強さ」だったのがとても印象に残りました。

オーガポンは他人との『絆』を自分の力に変える。スグリの考えていた「孤高の強さ」ではなく「誰かを思って強く」なるポケモンだったんです。

まさかここまでスグリの想像とのズレを出してくるとは。どこまでもすれ違う『推し』とファンの認識。なんかあったのゲーフリ？
ここまでくると果たしてオーガポンがスグリのところに行ったとして仲良くなれるか疑問になりますね。スグリの自己肯定感の低さや被害妄想の強さに付き合える性格じゃなさそうなんだよなオーガポン。

変われなかった『鬼さま』ファン

主人公がオーガポンを手に入れてからずっと引きこもっているスグリ。
もはや強くなることだけが目的で、ポケモンや他人との交流もどうでも良さそうになってしまった。

最初見たときは衝撃のラストでした。
しかし、この極端さの片鱗はあった気がします。ゼイユはずっと対戦していてパーティーが変わらないのですが（ネモでさえ増えてくだけで対して変わりません）、スグリは結構パーティーメンバーが変わります。
もしかしたら強そうなポケモンを捕まえてメンバーを変更していったという可能性がありますね。オーガポンにフラれたら鬼オタじゃなくなって修羅になったな。

後半に期待！！

多分、ラスボスっぽく現れてくれると期待しています。いやラスボスであって欲しい…！！
和解はいらないので、チョー格好いい悪役って感じになって戻って来てくれたら嬉しいです。陰キャ鬼オタクの華麗なる変貌を見せてくれ！！