見出し画像

家出計画 その2

同居は、断固として断るべきだったと出戻り初日に思ってしまった。

まだ1歳になるころの息子。そりゃー泣きますよね(笑)

「うるさい」「こんなはずではなかった」と初日の夜に言われました。

自分も2人の子育てしてきただろうに、幼児が泣くのは当たり前なのに?

可愛がるだけの距離だったら良かったと母も初日に後悔したんです。


母になにかというと「あんたなんて産まなきゃ良かった」と言われて育ってきた私。愛情はほとんどない。すべての愛情は兄に注がれていた。

自分の息子には申し訳ないけれども、離婚する前から一人っ子と決めていた。もしも私が母のようになってしまったらという恐怖がよぎったからだ。私が親からの愛情をほとんど知らないから息子にはたくさんの愛情を注ぎ、心豊かな子供に育って欲しかった。

母は世間体が第一な人だ。

だから母は出戻りの私をよく思ってない。(ま、そもそも嫌いなんだけど)でも孫は違う。週末になると母は息子を連れだし色々な所へ連れて行ってくれていた。

蓋をあけてみれば、母のお付き合いしている男性と3人で息子が楽しむためのお出かけではなく、息子がまったく興味のない場所に連れて行っていたのだ。

デートのダシに使われていた。そしてなによりも近所の人やお友達に

【いろんなところに連れて行ってくれる優しいおばあちゃん】

というカテゴリー称号をもらうためだった。

小学生にあがるまで息子を連れまわしていたけれども、さすがに息子も気が付く。「自分のためでない」ということを。そうなると行った先々で息子も不機嫌になり、反抗的になる。その理由も何も考えず母は自分のものさしで

【わがままな孫】というレッテルを貼るのです。

連れまわしている間、私は自宅の掃除やらなにやらやることをやってないと怒られていたのでいつも留守番。行った先で息子に何が起こっているのかもわからず、機嫌の悪い息子と母が帰ってきて毎度ため息・・・の繰り返しでした。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?