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「つなげる30人」アルムナイが語っていた「イノベーターの条件」

過去の資料を漁っていたら、以前寄稿した以下記事に登場しているアルムナイが語っていた「イノベーターの条件」みたいなレポートが出てきて、結構、深かったので自分メモ用にアップします。

以下、独自レポートより。

  • 私自身がイノベーター人材にふさわしいかと言われるとまだ不十分なところが多いですが、渋谷をつなげる30人の中で多くのことを学び、自分自身の中での変化を実感することが出来ました。

  • 私はここ数年よく聞かれる「つながる」という言葉に対し、闇雲につながりを広げていくことに本当に意味があるのかと疑問を抱いていました。
    「渋谷をつなげる30人」に参加することは、その疑問に対する答えが見つかるのか、私の疑念が正しいものなのかを見出すチャンスであると考えました。

  • 結果から申し上げますと、私の疑念は間違いであることに気付かされました。

  • 「渋谷をつなげる30人」は入口こそ「つながる」ことを意識してスタートしましたが、その後の自分自身が取り組みたいことを見出す作業や、その取り組みを進めていく中での他社や他者とのやり取りを通じて、自分自身はもちろん関わる人全てを当事者にしていくことの大切さに気付かされる内容に変わって行きました。

  • 私は落書き問題を考える取り組みに参加をしていましたが、私自身が最も変わったと思っているのは、最初はこの活動を通じて自社の利益になることは何かを考えていたのが、最後には自分の会社(立場)を使ってどのようにすればこの活動を面白いものに出来るかと考えるようになっていたことです。 

  • 文字通り「つながる」から「つなげる」に意識が変わっていったことが、私の中での一番大きな変化と言えます。 

  • その「つなげる」ことが出来る人こそが私はイノベーター人材だと考えており、クロスセクターイノベーションとは単に領域を超えたつながりを作ることではなく、当事者を増やし、自身のリソースをどのように活用しながら他者と協力関係を築いていくかが重要であることを「渋谷をつなげる30人」から学びました。

抽出したエッセンス

イノベーター人財は、一人だけで育てることはできない

  • イノベーター人財は、ネットワークとして育つ

  • ネットワークの参加者の質(志の高さ)

  • ネットワークの多様性(異分野、異文化、他セクター)

  • ネットワークの凝縮性(地域を限定する)

  • ネットワークの自発性(参加ではなく、主体者)

知識協創のパターン

  • パターン1

    • 企業のビジネスモデルの知識が、行政・NPOの社会価値の生み出し方を変える

    • 寄付ではなく、ビジネスモデルを与える

  • パターン2

    • NPOのアートや社会課題の専門知識が、企業・行政が思いもよらなかった、社会価値の生み出し方を描く

    • 深い知識によって、社会課題の問いを変える

  • パターン3

    • 行政の政策形成の知識が、NPO・企業では描けない社会価値を生み出す

    • 行政の仕組みを深く理解し活用することで、社会課題解決のモデルが広がる

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