2022年12月22日に、藤井青銅 著『国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック』が配本となります。
古くは「ロッキード」、最近の「モリカケ・桜」、直近なら三人の閣僚の相次ぐ辞任(更迭)などに顕著な政治家・官僚たちの「思慮に欠ける発言」「誠意なき言葉」の数々……。これでもまだ氷山の一角と言えるくらい、説明責任を放棄したような「国会話法」――すなわち「ごまかし」「論点ずらし」「何がなんでも非を認めない」発言――は政界にはびこっています。まるで、国民があきれて物申す気を失うことを狙っているかのようにも思えるほどですが、そこであきらめてしまってはそれこそ権力者たちの思うツボ。
本書は、数々の「国会話法」をいくつものパターンに分類、構文解析図として可視化することで、権力者たちの発言に潜んでいる「ホンネ」をあぶり出していきます。
もちろん政治に「誠意」だけを求めるのは、あまりに理想論かもしれません。でも、理想を掲げずに現状追認をし続ければ、いつの間にか引き返せなくなる――そんなことがないようにするには「国会話法」を見逃してはいけない、という思いから書かれた本書の一部を特別に公開します(本書の雰囲気をお伝えするために、誌面そのものの画像を掲載しております)。