フルーツバスケットの限界。

Twitterにいてた人が、徐々にだけどLINEのオープンチャットに移動しているのを観測している。
元々LINEの強みは、スマホ使ってる人間のほとんどがやってることなんだけど、弱みはメッセージツール性が強すぎて、元々電話帳の中に登録されてる人やリアルに出会う人間が少ない人生を生きてる人間からしたら、キツいツールだ、ということにあった。
LINEの側は、そこの点を補う課金サービスや新機能を色々出したりしていたのだけど、ようやく当たりの機能を引き当てつつあるのかもしれない。
Twitterでスペース機能使って、喋り合う相手をいつも確保してしまえる人物であれば、普通に配信文化の方にも馴染めてしまえる。
クラブハウスでもそうだけど、音声SNSというのは、どちらかというと配信文化なんでは……というのがあるんだよね。
作業しながらでも語り合うことができるのは魅力ではあるんだけども、そこまで喋りたがりの人間ばかりちゃうぞ、ともいう。
Twitterのスペース機能文化にも馴染めずに、とりあえずTwitterの今までのつぶやきを使う層のうち、交流目的だった人らが、LINEのオプチャに移動しているという流れは、人と人が交流しようと思ったとき、いきなり雑に「フルーツバスケット!」と叫んで、暇な人を全部呼びしても、自分の常識と相手の常識とが噛み合わなくて、会話にならない、という現実の反省を活かしてるんだろうなぁという感想が浮かんだ。
LINEのオプチャは、グループごとにまとまってるところがあるので、Twitterのように、認識の壁を通り越して、本来出会わない人間同士が出会ってしまうことがないようにはなってる。
この、グループごとにまとまってる、というのが、フルーツバスケットのリンゴさん、モモさん、バナナさん、みたいな話なんだよね。
目的だとか、自分の所属だとか、属性で分けられてることの安心感。
と同時に、自分でも、属性がわかんないし、目的もわかんないような人間は、おそらくどこいっても馴染めなさそうな仕組みでもあるよなぁとも感じる。
ドンピシャなグループがあれば、とても楽しいんだろうけど、それを見つけ出せない人間はきつそうな。

Twitterで、新しくフォローしてくるアカの層がどうも、自分では発信活動するつもりがないっぽいアカウントが増えている。
つまり、すでにTwitterにたまりこんでるツイートを検索したりして読むためのアカウント。賢明だとは思う。
インスタの方にも、似たような変化があったりするんだろうか?

LINEのオプチャに参加する、というのは、身バレせんのやろか、という意味でドキドキしてる層もいるのかもしれないけど、もし、オプチャに参加してることを言及してこない人間ばかりであれば、身バレしててもしてないような感覚と同じであるし、案外身バレしないようだ……と感じれば、おそらく、出会いを探す段階のシーンはLINEのオプチャに移動するのだろうなぁと思う。
わざわざ、アプリの壁をこえて、新しいアプリ入れたりしてアカウント登録したりするのも面倒なので。
Twitterにしても、インスタにしても、リンク踏んだり、検索したりすれば、公開アカウントの情報は見れるしねぇ……。

そんなわけで、これからは、スマホのアプリはLINEとYou Tubeだけみたいな、シンプルさで生きていく人が増えていくのだろう。

それでも、じゅうぶんインターネットの面白さを体感できるし、と。

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