占いで当てなきゃいけないもの。

占いって、当て物ですよ。
でも、霊視できなくてもいいし、占いの結果そのものを、未来を、当てる必要って、そこまでないんですよね。
悪い結果なら、お客様の行動を変えてもらって、いい結果へ変えていくということにも、意味があるし。
ただ、ほんとに悪い結果をいい結果にしたのか、お客様が望む結果がいい結果だったのか、それって、占い師目線の短期の関わりでは、ぜったいに答えでないんです。

だって、悪い結果だ!とか思うと、二度と占い師のところに来ませんし、人生良くなっても、占い師のところは卒業します。
当たり前っすよね。お金かかるし。だから、占い師目線じゃ、答えが出ない。

ただ、その日そのときのそこにいる人間が言われたい言葉、言われたくはないのかもしれないけど必要な言葉、それを受け入れられる状態なのかどうか、相手の心のシャッター開いてんのか閉じてんのか、そこは言い当てていかなきゃ、いけないのです。

で、それって、ほんとは占いの技術である必要はどこにもなくて、カウンセリングでもいいし、コーチングでもいいし、営業テクニックの応用でもいいし、ナンパの応用でもいいし、別に素質さえあれば何の技術もないズブの素人でもいいわけです。
ですが、何の技術もないズブの素人が、人生相談受け持つときに、相手の言われたい言葉と相手の状況で必要な言葉とのちがいを捉えつつ、必要な言葉の方を受け取れる状態にまで心の状態を持っていって、聞いてもらうというクロージングまで持っていくというのは、非常に難しいと言わざるを得ません。
じゃなかったら、無料の、行政が用意している各種電話相談サービスで、みんなが満足するはずですから。でも、現実は、そうじゃないのです。
だから、占いに来てしまう。

そうです、占いって、人生相談なのです。
キャスの占い枠が該当するカテゴリーって、あれ、正式には「お悩み相談カテゴリー」なんです。キャスのカテゴリー分けした人、センスあるよなぁと思います。
占いの本質のこと、よくわかってらっしゃる。
占術がどうの、というのは、結局枝葉のことなのです。
そこはぶっちゃけ半分どうでもよくて(良くはないけど)目の前のお客様がどんなことを求めてるのか当てつつ、必要な言葉を相手との短い時間で伝え切らなきゃいけないわけです。だって、一期一会かもしれないのだから。
アフターがあるといったって、アフターにばかり頼れないですからね。

で、これができる占い師ばかりなん?と言われたら、たぶんにできてない人もけっこういてるのだろうなぁと思うのです。
正確には、予約してもらって、予め用意してきたり、一時間くらい時間を用意してもらってれば、ある程度は実力発揮できるのに、焦ってうまくいかない、というカンジ。

で、お客様の状態的に、定期的にしばらくお話を聞いていくスタンスでやる方がええのでは、というふうに見えることもあります。
そもそも必要な言葉が入る状態じゃない。という。
必要な言葉が入る状態であれば、その手段は、ブログで読んだ言葉でもいいしYouTubeの動画でもいいわけですからね。
それが必要な言葉ぴったり当てはまってさえいれば。

で、もっといえば、声を出していける状態でもなかったり、まずは落ち着くまで、話を聞く必要があるフェーズのこともかなりあるというか。
落ち着いてお話してる風でも、ほんとは、一度は叫べる体力にまで戻る必要があるとか、そういうしんどい状態でやってくるわけで。

そういった相談者本人の気持ちは当てなきゃいけないのです。
実際、それが一番しんどいんすけど。。。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

サポート代は、わたしの子供たちの育児費用等に使われます。