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ボールはねだるな奪い取れ〜欧州カタールW杯予選グループI 第6節 ハンガリー🇭🇺 2-1 アンドラ🇦🇩〜

第三勢力としてサプライズを起こしてくれそうなアンドラが2位争いから離されたくないハンガリーとのボール持つと上手な選手が多いチーム同士の一戦。どちらが主導権を握って、優位に立てるのか。そんな感じ。

ハンガリー🇭🇺

人口:約980万人 首都:ブダペスト
FIFAランキング(21/8/12発表):37位
今大会成績: 2勝1分2敗 勝ち点5 得失点差+1
一口メモ:ブダペストには"アンドラ"ーシ通りという世界遺産登録された通りがある。

スターティングメンバー

交代:
46分 15番クラインヘイスレル→10番ソボスライ
        20番R.サライ→7番D.サロイ
65分 8番ナギ→16番ガズダク
74分 11番ショーン→23番ニコリッチ
91分 21番ボトカ→18番タマーシュ

アンドラ公国🇦🇩


人口:約78000人 首都:アンドラ・ラ・べリャ
FIFAランキング(21/8/12発表):156位
今大会成績: 1勝0分4敗 勝ち点3 得失点差-7
一口メモ:国土面積は石川県金沢市とほぼ同じで、首都の標高は1000mを越える高さにある。

スターティングメンバー

交代:
76分 17番セルヴォス→16番A.マルティネス
        8番ビエイラ→2番C.マルティネス
80分 7番プジョール→6番リマ
        19番R.フェルナンデス→22番ベルナト

ハンガリー 2  -  1  アンドラ
14 シュート数 6
5 枠内シュート 2
84% ボールポゼッション 16%

得点者:9分A.サライPK、18分ボトカ(HUN)
82分リョベラ(AND)

ボールを持てれば何かを生み出せるアンドラも、保持が得意なハンガリーを前にボールを奪えず苦戦。後手に回るというよりは狙いを絞れない形だっただけに悔しい敗戦となった。ハンガリーはボール保持しながらも薄氷を履む勝利かもしれない。やはり課題はゴール前。

"この試合の"両チームの印象

ハンガリー
このビルドアップは天然なのだろうか?CHの降りて来るタイミングが上手いし、そこからCHを前向きで運ばせる形、またはその空けたスペースを使っての前進が上手すぎる。ただそこまでは良いのだが、崩しの局面から先の発想がなかなかなく、人に着いて来るアンドラDFを利用してファールゲットで凌ぐことが多いところに難あり。アンドラDFはこのグループで最も緩く見えるだけに先が思いやられるというかなんというか…。

アンドラ
守備の要であるバレス不在が響いたか。奪いどころを定められずに自らの強みである足元の技術でマジックを起こす機会がなかなか作れなかった。奪うきっかけを掴めずにズルズル行ってしまった。ただ失点2つがPKとセットプレーであって、流れの中でやられていない。PKは不運だったし、まだまだサプライズに期待してしまうのは私だけではないはずだ。

試合観戦記

ボールポゼッションやデータだけでは測れないのがサッカーの面白いところ。あわやオウンゴール(個人的には希望的観測込みでオフサイドには見えなかった)のシーンも作るなど、アンドラはアンドラでボールを保持したその16%の中に良さを凝縮。足元の技術の大切さを教えてくれた。2-1の結果は妥当と言えるものではなかったし、場合によってはボール保持16%の勝者が見られたかもしれなかった。

ハンガリーは崩しの局面の弱さが露呈。アンドラは助けられた、というよりもハンガリーが勝手にやって勝手にファールをもらって、勝手にボールを手放しているように見えた。独りよがりなサッカーというイメージで、これまで正確なビルドアップに注目し、かと言って肉弾戦にも強いハンガリーに可能性を感じてきていただけに、少し残念なものとなってしまった。PK獲得はラッキーだったし、CKもスクランブル系のもの。意図されたFKから得点したアンドラの方がサッカーが上手かったと言える。

とはいえ勝ったのはハンガリーである。だからサッカーは面白い。が、アンドラをグッドルーザーと呼んでしまうのはあまりにも残酷だ。
もう少しボールの奪いどころが設定できれば。バレスがいたら。スポーツにはたらればは禁物とされるが恨み節として残しておいても罰は当たらないだろう。

やはりサッカーは得点が多い方が勝つスポーツなのである。その真髄を感じさせる一戦だった。

それぞれの気になった選手

ハンガリー
13番 シェーファー
ビルドアップ時に偽WB(?)なのか、アンカー位置まで来たり、サイドで待ったりと自由自在。テクニカルなビルドアップを支えていた。

アンドラ
15番 サン・ニコラス
バレス不在の中、唯一ボールの奪いどころとなれたのが右WBの彼。肉弾戦を厭わないハンガリーの選手に当たり負けずに奪い切る様は圧巻の一言。足元もあるし、もっと上でできそうだけれども。上の舞台でも見てみたい。

結果と次節

この結果により、

ハンガリーは3勝1分2敗 勝ち点10 得失点差+2
アンドラは1勝0分5敗 勝ち点3 得失点差-10

となった。

次戦は、

ハンガリーはアルバニアとホーム戦。
アンドラはイングランドとホーム戦。

となる。

勝ち点2差で2位アルバニアと対戦するハンガリー。2位争いが熾烈を極めているだけに、ハンガリーは敗戦は許されない。アンドラはイングランドの胸を借りる。プジョール有りのアンドラがどれだけできるか楽しみだ。

その他のリーグ、その他の試合に関しては

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