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「持てると待てる」似てるけど全然違う。〜欧州カタールW杯予選グループI 第5節 アルバニア🇦🇱 1-0 ハンガリー🇭🇺〜

イングランドの独走により、2位争いが注目されるグループIにおいて、2位本命のポーランドを追う2チームの試合。勝敗決すれば開く勝ち点3差は大きいものとなる。真面目に一つ一つこなしていくチーム同士の試合だけにリスクの負い方を注目したい。

アルバニア共和国🇦🇱


人口:約301万人 首都:ティラナ
FIFAランキング(21/8/12発表):69位
今大会成績:2勝0分2敗 得失点差-3 4位
一口メモ:国土の約40%が森林。

スターティングメンバー

交代:
46分 20番トラシ→21番ロシ
63分 10番バイラミ→14番ラチ
69分 22番アブラシ→9番チェキチ
78分 19番バライ→17番ブロヤ
        4番ドカ→2番ホジャラリ

ハンガリー🇭🇺

人口:約980万人 首都:ブダペスト
FIFAランキング(21/8/12発表):37位
今大会成績: 2勝1分1敗得失点差+2 3位
一口メモ:最も温度の高い温水湖「レーヴィーズ湖」をはじめとしたヨーロッパ有数の「温泉大国」

スターティングメンバー

交代:
46分 1番グラーチ→12番ディブス
67分 16番ガズダグ→7番D.サライ
88分 21番ボトカ→17番ヴォルガ
        20番R.サライ→19番ハーン
94分 15番クレインヘイスレル→23番ニコリッチ

アルバニア 1-0 ハンガリー
15 シュート 7
3 枠内シュート 2
46% ボール支配率 54%

得点者:87分ブロヤ(ALB)


個人的な第一印象(第4節の両チーム)からするとハンガリー優位と見ていたのだが、結果はアルバニアの勝利。
ピッチ各所で激しい肉弾戦が繰り広げられる意地と意地のぶつかり合いは「予選」のそれを想起させられた。

"この試合の"両チームの印象


・アルバニア
やはり「待てる」チーム。前節の前半に行われたワーワープレスはポーランドへの対策で、実際の姿は相手を誘導して待ちながら、中盤中央で奪いたい、そこから相手の陣形次第で戻すか進むか、といった選択もある。チームとしてバランスの取れた、見れば見るほどに良いチーム。押し込んだ後は幅を使いながら保持に持っていけるし、ハマり始めれば強いチームの装いに。


・ハンガリー
堅実で現実的なビルドアップからゴール前まで運べるチーム。崩しの局面に入る前のところに課題がありそう。それ故に意図しないボールロストが増えてしまい、その後の奪い返すためのアクションがファールで止めることに。そのまま保持し続ける質は持っているだけに、ひと工夫がなされていれば…という強欲をここに記しておく。

試合観戦記

ハンガリー「持つぞ!攻めるぞ!サイドに展開するぞ!」
アルバニア「さっきから持つぞ、攻めるぞと…一体なんの真似ですかい?」

なんかお互いに不器用だけど素直。友達になりたいけど、汚れっちまった俺が近付いたら昇華させられてしまいそうなくらいに素直な青春サッカー。ぶつかり合うって大事。長所と長所をぶつけ合い、ぶん殴り合い、血も涙も流しながらお互いに成長して行くんだって、まさにジャンプ漫画にありそう。

アルバニアの守備がトーチカかって言われたら、ドヒドイデほど硬いとは言えないが堅い。受け身の姿勢が上手い。そもそもトーチカを作ったって文化的に、受けることに対して疑問を持たないのかもしれない。
久しぶりに相手を消耗させながら、動かしながら、確実に薄いところを突いていく。

ハンガリーが持って、攻めきれず、アルバニアがそれを奪ってカウンター。スタッツを見ると、素直にそうした展開が頭に浮かぶ。
あんまりサッカーって数字に表せるものではないし、個人的にスタッツだけをそんなに信じてはいないのだけど、肌感覚とスタッツの表すものが合致した時は良い試合であることが多い。この試合もそんな試合だった。

ジャンケンして、グーとグーが出て。一応選手交代で後出しジャンケンをするんだけど、持ってるものはそんなに変わらないから結局あいこになっちまう。

最後アルバニアを勝利に導いたのはスーパーゴールだったが、ハンガリーは力尽きたようだった。そこまでにハンガリーに負荷をかけたのは14番ラチのゴリゴリ運ぶプレー。ハンガリーにこのプレーができる選手がいればこの試合は逆の結果になっていたかもしれないし、サッカーってわからないもんだよね。

それぞれの気になった選手

・アルバニア
14番 MF ラチ
とんでもねぇドリブル。中央だろうが構わず突き進む。交代までに作られた体力的な優位も含めて存分に生かし切った。彼が押し込まなけれれば体力的にきついチームが前に行くパワーはなかったかもしれない。

・ハンガリー
2番 CB ラング
守備の要であり、多少無理が必要なビルドアップも味方に届けられる。確かにちょっと遅い?かも?みたいなところはあるけど、守備範囲が狭いわけじゃない。現代サッカーに必要とされそうなCB。Jクラブの皆様いかが?

結果と次節

この結果により、

アルバニアは3勝0分2敗 勝ち点9 得失点差-4
ハンガリーは2勝1分2敗 勝ち点5 得失点差+1

となった。この勝ち点4差が今後にどう響いて来るだろうか。

次節は、

アルバニアはサンマリノとのホーム戦。
ハンガリーはアンドラとのホーム戦。

となる。

2位ポーランドが勝ち点を落とす可能性がある中で、追走する2チームともにホームでの勝利が欲しいカードになりそうだ。


その他のリーグ、その他の試合に関しては

Windtosh's Cantina

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