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日本史15 金をとりたい国、これ以上取られたくない国民

ラッコってお気に入りの石じゃないと貝を割れなくて、ご飯たべれないらしいよ!

だから、お気に入りの石は、常に脇に抱えてるか、岸辺に隠すんだって!
ラッコの石を間違って持って帰らないようにね!

前回は、元明天皇が平城京に都を移したって話だったけど、その続き。

元明天皇が「もう天皇辞めよっかな~」と引退を考えていたとき、
「お母さん、私、天皇やります」と言って即位したのが、娘の元明天皇。
のちの聖武天皇はまだ若かったから、もうひとりの「中継ぎ」が必要だったのよ。
ちなみ、母から娘に天皇が継承された唯一の例らしいよ。

それでも政治の中心はやっぱり藤原不比等でした。
マジで、こいつ、どんだけ権力もってんだよ。
ずぅぅぅぅぅ~っと、不比等じゃん。
なんかっていうと、不比等じゃん。
この時代。

藤原不比等は養老律令っていう法律をつくったりもしたけど、娘をのちの聖武天皇に嫁がせるとかっていう、いやらしいこともして、権力を固めていったんですね。
あぁ~いやらしい。

「不比等、いやらしいぞ。お前ってやつぁ」

ついでに、この頃、「古事記」に続くもう1つの歴史書、「日本書紀」が完成します。
「古事記」は物語的な感じだったんだけど、「日本書紀」は、年表的というか、年代順に出来事が書かれてて、まぁ、情報を知りたい人向けってな感じかな。

そして、やっと藤原不比等が亡くなると、今度は長屋王っていう、なんだか江戸時代の集合住宅の王様みたいな、実は皇族出身の人が、リーダーになります。

さっそくこの長屋王を悩ませたのが、「口分田が足りない」という問題でした。
「口分田」ってのは、国民に割り与えられていた、農業をするための土地だね。

農民って、口分田で作った米で税を納めてたんだけど、米以外にも布や特産物、労働とか色んな税を納めなくちゃいけなくて、もうヒーヒーいってたのよ。
だから、土地を捨てて逃げだしちゃう人が沢山いたんだよね。
ちなみに、僕は、嫌なことは我慢せず逃げちゃうに賛成派です。

「農作業なんてしてられっかっての」

そんな中でも、人の数は増えていったから、口分田を新しく割り当てなくちゃいけないんだけど、「与えた土地は捨てて逃げられるし、人は増えて新しい土地を割り当てなくちゃいけないし」っていう状況で、土地が足りないっていう問題が発生したんですよね。

こんな状況だから、国はどんどんお金がなくなっていくわけだけど、なんとか政府は新たに土地を開き、口分田を増やす、民衆から税をとろうと考えるわけですね。
いつだって、国は、国民からどうやって税をとるか必死に考えるんです。
それはもう必死です。

「どうしたら、国民から金とれるかな~」

政府が考え出したのは、三世一身の法です。
これはつまり、畑でも田んぼでもなんでもない、自然の状態の土地を、耕したり水を引いたりして、田んぼを作った人は、三世代までは、その土地を自分たちのものとして使っていいよ、っていう法律。
この土地の収穫からも税として米とかを納めなきゃいけないけど、残りの収穫は自分のモノにすることができるってわけ。
この命令は一定の効果があったものの、期限後は土地を国に渡さなければならず、結局、開墾地は十分に広がらなかったんだって。

やっぱね、国は、民衆の状態をちゃんと認識しないと、そりゃ不満でちゃうよ。
せっかく自分で田んぼ作ったのに、最終的に取り上げられちゃうんだもん。
孫とかやる気でないっしょ。

孫世代に全部しわ寄せが来るって、今も同じ?

(´_ゝ`)

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