時がきたら働く日記 13
無職62日目引越しの日。いつもより相当朝早く起床するも、私以外の家族は皆すでに起床していて気合が削がれる。自室に残った荷物を、段ボールにどさどさと積み上げていく。重要そうで実は重要でない書類の捨てどきがわからない。
朝ごはんもそこそこの我が家に、引越し業者がやってくる。4LDKの一軒家に、大の大人が10名ほどいるとやや狭苦しい。私の部屋にも、女性の作業員が一名やってきた。制服を着こなし、キリリとした表情でグローブをはめている。私より身長が15センチほど小さく見える。ぐるりと私