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貧乏と金持ちの違いって、もしかして自分の事ばかり考えてるかどうかなんじゃない?なんて話(正しい人生なんて私にはわからない)

炎上覚悟の話題、ずっと引っかかっていたのですがうまく言葉にする自信がなくって一人抱えて生きてきましたが、ちょっとお付き合いください。
読んだ後、どう感じられたか教えてくださったらうれしいです。

去年かな、犬を飼い始めた頃に子犬と暇そうなぼーっとした顔した女(私)が散歩していたので、いろんな方が声をかけてきました。
その時に印象深かった、けどどう処理していいのか迷っていた話なんです。

その日は結構広いエリアを散歩していたので、気がつくと高級住宅街に入り込んでいたようでした。
柴犬を連れたお上品な男性に、すれ違うときに声をかけられました。犬を飼い始めたばかりなんで…と世間話が進むうちに、男性から言われました。

「うちの犬はね、餌を、ドッグフードを食べないのですよ。これが困ってねえ…それで、毎日鶏むね肉を茹でて割いてやったのとパンをね。用意してるんですわ。あとりんごとかバナナかな。そういうのを食べさせるんですよ。なかなかね、面倒なものでして。困るなあ。」

口では困るなあ、と言っておられますが、本当にかわいがって我が子同然に育ててきたんだ、という自負さえ感じられるような、優しい口振りでした。
正しい犬の飼い方ではないかもしれませんが、大事にこの幸せな柴犬との生活をしてきたことが伝わってくるような穏やかな時間でした。

またしばらく歩いて、ちょっと下町のような昔ながらの古い家が立ち並ぶエリアに入ってきた時、今度は掃除中の女性に声をかけられました。同じように、犬を飼い始めたばかりなんで…と世間話が進むうちに、その女性から言われました。

「まだ子犬でしょう?だったらね、しつけ教室に通わせるのがいいのよ。〇〇駅のそばにあるから。私はそこの教室は人から聞いただけなんだけど、前を通ったとき見たら感じいい所だったのよ。ドイツとかヨーロッパなんかだと、しつけ教室に通わせて犬は小さいうちからきちんと管理してやるの。日本はそういう点で遅れてるからね。」

ほ〜、そういうものなのか。「帰ったら調べてみます、ありがとうございます〜!」なんて言って、私はまたあちこちゆっくり歩いて家に帰りました。

そうして、同じ日に出会った二人の人を思い出し、それぞれの世界の切り取り方の違いについて考えが止まらなくなりました。

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