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はじめてBIG ISSUE買ってみたんだよ

BIG ISSUE、知ってますか。私はいつも駅で見かける、赤い帽子を被って静かに立ってた方がずっと気になっていたんです。

お値段は450円。なんとなく『ホームレスの人が売っている』らしいという程度の知識しかなく、たびたび気にはなっていたのですがついに購入することができました。

その日はちょうど私が子連れ。
楽天ポイントの鬼化している私は基本的にキャッシュレス生活にどっぷり浸かっていて、最近お金について学んだことで現金を使って支払いをしてみたい娘は不満げでした。
他にお客さんのいないときなら時々お金を払う練習にお店で支払いを任せたりしていたのですが、なかなかそんな機会はなく。

この日は駅前でふっと時間ができ、「子どもにやりたがっていた支払いをさせてみよう」という言い訳と、あのビッグイシューという冊子を一度読んでみたいという興味、またこれまで通りかかると静かに会釈をしてくださるこの方を支援したいという感情が、今までの気恥ずかしかった気持ちをえいやと押し返したのでした。

私のように寄付だとか支援だとかという先入観のない子どもは、持たせた500円玉を握り締め嬉々とした顔で私を置いて販売者の方へ歩み寄り「ください!」と言いました。
「最新号でよろしいですか、ありがとうございます」と、にっこりして私たち親子に応対してくださって、おかげでうちの子は買い物の成功にまた自信を持って、気持ちよく手を振り別れたのでした。
もちろんこの方はときどき私が遠くからもじもじ見ていたことなんてご存じはないのですが、「こんな顔の方だったんだ」と私はうれしくなりました。

その後、子どもには「あの方は特別な洋服と帽子を被っていたからお仕事だとわかるけど、駅前でお店でない所にいる人から物を買ってはいけない」ということと「あの方は、お家やお仕事がないところからこの本を売る仕事をしているんだ」ということは説明をしてみたのですが、どこまで分かってくれたのかな〜。
それでも、私は子どもを言い訳にして自分がしたいと思っていたことに背中を押してもらったので、子どもには感謝しないといけませんね。

さて、中を読んでみるとこれがとても読み応えがあって面白かったんです。すごい。なんだかすごく福祉的なこととか、意識高いことについて書いてあるんだろうななんていう偏見を持っていて損しました。
インタビュー記事あり、もちろん福祉的な話題も扱いますが国内国外の話題もあり、連載になっているレシピなんてとても美味しそう!

歯医者さんとか病院とか、あと美容院や郵便局なんかで待合に置いていただければいいのに、と思いました。また来月も読みたいかも。

ビッグイシューは、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として、1991年に英国ロンドンで始まりました。
雑誌販売者は、現在ホームレスか、あるいは自分の住まいを持たない人、そして生活に困っている人々です。また、住まいのある人でも、必要な場合にはビッグイシューの販売を認めています。最初、販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取り、その売上4500円を元手に、以降は一冊220円で仕入れ、450円で販売し、230円を自らの収入とします。販売者全員が行動規範に同意し、顔写真と販売者番号の入ったIDカードを身につけて雑誌を販売しています。

ビッグイシュー日本版 VOL 438

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