有識者検証会は農林中金の課題を検証できるだろうか?① 顔ぶれは「一見」豪華
割引あり
農林中金の投融資・資産運用に関する有識者検証会という名称の会議が27日発足して、東京・霞が関の農林水産省の会議室で初めての会議を開きました。
証券界OBが2人も委員に
メンバーは荒川隆食品産業センター理事長(元農水省)、稲野和利日本証券奨学財団理事(元野村証券)、川村雄介グローカル政策研究所代表理事(元大和証券)、佐々木百合明治学院大学経済学部教授、丸田洋ライトフィールド代表取締役(農業経営者)、家森信善神戸大学経済経営研究所教授、萬木孝雄東京大学農学生命科学研究科准教授の7人です。
農林水産省の杉中淳・経営局長が主催者で、オブザーバーとして金融庁の伊藤豊・監督局長、農林中央金庫の奥和登理事長、八木正展代表理事、北林太郎代表理事が参加しました。
会議は資料含めて原則非公開
顔ぶれは一見豪華ですが、もう第一線を退いた方々が目立ちます。かろうじて農協の系統金融システムを継続的に分析したといえるような有識者は東大の萬木氏くらいでしょう。その彼も農林中金が大量に資金を運用している国際金融市場の動向には通じていません。7人の委員たちがどの程度、農中の赤字原因や経営課題を分析、検証できるのか私には疑問に思えます。
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