水産業成長のカギは?

椅子に座って午後5時の開店を待っている人が数人。東京・月島の大衆酒場「岸田屋」に年長の友人岩瀬一雄さんと出かけてきました。

名物牛煮込みはもちろん、オーダーしたものがどれもこれもうまい!

このお店のことは、仕事場のある佃の近所の豆腐屋さんで聞いたので、そこの絹ごし豆腐を使った肉豆腐や冷奴もいただきました。キンメの煮付けも伊豆や銚子と違って薄味で上品なうまさ。

今年1月に日経を辞めて、これからはやりたい仕事だけを選んでやっていこうと決めましたが、その1つが日刊水産経済新聞の安成社長や中島編集局長の協力のもとで試みる水産業界の仕事師たちのネットワーク作りです。

ネットワーク作りといえば少々オーバーに聞こえますが、要は隠れた実力者たちにユニークな意見や研究成果をどんどん紹介してもらい、賑やかなフォーラムを紙面の中に作っていってはどうかという試みです。

経済ジャーナリストとしては、取材した内容を発表できる媒体は多いほどありがたいので、私自身も一本釣り漁師の悪戦苦闘ぶりなど、ときどき水経の紙面をお借りして紹介したいと思っています。

それ以上に全国津々浦々で漁業を支えている立派な人たちに自ら筆をとってもらって、水産業を元気な産業にしていくアイデアを出してもらいたい、と思います。水産業成長のカギは「研究」「経営」にあったりすると思うからです。

そんなわけで、水経の安成社長に「コンテンツ・コーディネーター」というなんとなく今風の肩書きの名刺を作ってもらい、隠れたオピニオンリーダーや研究者の発掘、紹介をしていきます。実験なのでいつ打ち止めになるかわかりませんが、とりあえず経営論の論客として岩瀬さんを口説き落とそうと思っているところです。

岩瀬さんは横浜銀行から同行筆頭株主の荷受の横浜丸魚に転じて、常務、社長、会長を歴任し、去年までは築地のドン伊藤裕康中央魚類会長を支えて全国水産卸協会の会長代行も務めました。

いまも大きなコメ屋、魚屋、食品スーパー等々で経営を助言する立場にあるので、これからの漁業や水産流通について広い視点で語っていただくのにこれ以上の方はいないと思えるくらいです。

私はまだ駆け出しと言っていい二十代半ばに横浜で仕事をしていて、横浜銀行広報担当をしていた岩瀬さんと知り合いました。かれこれもう30数年。ニューヨーク勤務歴もあるジェントルマンですが、ぶれることなくズケズケいうお方です。

みなさん、お楽しみに(・∀・)

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