メモ: 高品質PCってあるPCって実際どうなん?
よく高品質PCでQalitoやPCガレージなどのお店の広告があるが、そのようなお店で売られているPCがどのようなものであり、使えそうな用途と購入するための判断ポイントを考えてみる。
なお普通の人向けに記載した(つもり)ので、ゲーミングPC自分で選んで自作するような人向け(わかっている人)だと物足りないと思う。実際細かいところはわかりやすさ優先で端折った説明にしてます。
扱っている商品について
ラインナップをみると法人向けモデルが大半なので、おそらく企業のリースアップ品が元になっていると見受けられる。勤め先で見かけたことのある人も多いのではなかろうか。
リースアップ品というのは、ざっくりいうと会社で使われていたPCでリース期間が終了して返却されたPCのこと。PCって会社でも買うものでは?という話もあるが、規模によってはリースで手配することもある。で、リースなので期限が来たら返却されるんだけど、使う分には十分なケースが多い。実際動画サイト見てamazonで買い物してメール書いて家計簿つけるぐらいなら十分だったりする。
なのでこのように返却されたPCを再整備して販売しているのが、これらのサイト。
上記に挙げたところは元々法人向けリース会社なので、基本変なものは出してないはず。
他には産廃扱いで処分された会社のPCを、再整備して売ってるところもある。HDDは破壊処分するので、SSDに入れ替えたりして使えるようにしている。
このような店はいくつかありamazonに出しているものもあって、おそらくこのような商品が該当する。またこれは比較的まともな部類と判断している。
お店に関する個人的な印象
大手のリース会社がリースアップした品をその会社で販売しているので、品物も対応もまとも。ググればどんな会社か出てくるのでわかると思う。
そうでないところは、よく言えばこれからの会社なので、特にトラブルが起きた際、自分が思っていたものと違う場合などに不満となる可能性がある。なのでそこは、それなりに割り切って利用するのがよい。
雑な言い方だけどハードオフで電気製品買うときどうしました?って話。
どのような用途に向いている?
もともと使われていた会社で使う用途と変わらない。
具体的には以下の用途で利用する場合なら問題ないかと。
いわゆるoffice を使う内容
ブラウザ使ってインターネットの各種サービスを利用する
メールやZoomなどを利用する
GPUを用いなくてもよい内容。そこまで負荷が高くないゲームをプレイする、AI関連は時間がかかってもよいなど割り切れるもの。
いわゆるofficeを使うというのは、ワードでチラシ作ったり文章書いたりエクセルで家計簿つけたりするような話。googleのドキュメントやスプレッドシート、スライドなどのメニューからやれるものも含まれる。
ブラウザ使って云々は、上記のgoogleのサービス使うとか、メルカリやヤフオクやるとか、amazonや楽天で買い物するとか、スカイスキャナーでチケット探すとかそういうやつ。
メールやZoomなども、専用アプリもあるけどブラウザ使っての範囲に入る。よくZoomは画面がボヤっとしたとかカクカクすることもあるけど、それはどちらかというとパソコンのスペックより回線が遅いことが原因の可能性が高く、スマホでいうとパケ詰まりの類で発生する。
GPUを用いなくても~というのは、子供用の最初の1台など、いわゆる家庭でライトに使うケース。学校でプログラムやるとか、マインクラフトやるとかブラウザゲームやるとかそいうやつ。
また、画像処理や動画処理も場合によっては使えると思う。基本的にCPUとメモリがあればそんなに困らないと思うので、CPUの世代が新しくてメモリがっつり積んでたらGPUはいらない。逆にGPUが必要な場合は使用するソフトの要件に書いてあるのでそれに従えばよい。
スマホに例えるとツムツムやるならどれでもできるけど、原神やるならそれなりのスマホが必要になるんで、それなりのスマホがGPUに当たると思えばよい。
なのでGPUガッツリ使うAIやゲーミングPCには向かない。Steamにあるグラフィックがかっこいいゲームしたいなどの目的にはあまり向かない。とっかかりぐらいならわかるけど、実際やってみるとCPU&GPUパワーが足らなくて部品交換殆どできないから結局買い換えることになりがち。
そもそも会社でGPUバリバリつかう業務なんてごくごく一部だから、こういった店には出てこない。素直にドスパラ行けw
ハイエンドPCとかのカテゴリにあるやつなら、その極々一部で使っていたやつがあったりするのでベースとして使えるけどそれなりの知識と予算が必要。でも金額から考えると普通にゲーミングPC買うのと大して変わらないかそれ以下の性能。最新スペックのものはまず出てこない。だからベースとして使えるかな?という話。車でいうとトヨタのプロボックスをカスタムするようなものなので、わかっている人や納得できる人以外は手を出してはいけない。
だからわかっている人ならベースモデルとして利用できる。わかっている人向けなのでここでは説明しない。面白いところなのでw。
よくわからないけど面白そうだからやってみるのもありだけど、それなりにお金がかかることは納得した上でやってほしい。ちなみに筆者はそれなりに楽しいけど、コスパは極めて悪いと思うw
どれを選ぶ?
いまならこの後に記載するCPUなどのスペックを満たす奴なら、見た目で決めてもよいとおもう。特に5万円以下なら猶更どれも変わらない。
ただし、AIやゲーム目的は注意が必要。いわゆるゲーミングPCが候補となるが、このような店では取り扱いがないので、最初からそのような店で購入したほうがよい。法人でゲーミングPCが使われているケースは非常に少ないのと、あったとしても最新でないので自分の用途に合わないケースもある。GPU積んでるもので GTX1650 や 2060 とかなら見かけるけど、それ目的に合ってます?AIやるから4090の24GB積んでるのとか探してません?性能も予算も全然違うよ。
1650の4GBじゃほとんどのAI動かせないんで、最低でもGTXの3000番台以上ものを使う。こちらは4090の24GBなので最新の最上位クラスにあたるもの。1650と値段10倍以上違うよねw
もう少し細かい説明をすると、次のような話となる。
GPU積んでるのが必要だが、そもそも取り付けることができないケースが多い。
ノートPCは初めから搭載されている場合のみ候補になるが、ほぼ全て後で高性能のGPUに変えることはできない。amazonだとこういったものが該当する。
前者と後者だと前者のほうがGPUとCPUの性能が高い。後日アップグレードしたいなと思ってもノートPCはできない。基本買い替えることになる。
デスクトップPCの場合も前提があり、まずGPU自体が物理的に取り付け可能な場所があるかどうか、消費電力がかなり大きいので対応した電源が必要となるため、これらを満たすことが条件となる。
また初めからGPUが取り付けられているモデルがあれば候補となるが、2世代前のGPUだったりする。この場合GPUを交換を検討するが、電力が足りなくなって起動しないケースもあるため、取り付けられているGPUと同じぐらいの電力消費量かどうかの確認や、交換候補のGPUが物理的に取り付けることができるかなどの確認が必要となる。
電源交換できないの?という話もあるが、このような法人向けのPCの電源はいわゆるATX電源などの汎用品ではないことが大半なので、まず交換できない。大型筐体ならワンチャンあるが専用品の場合も多いので、最初からゲーミングPCを選んだほうが良い。
またよくある小型PC、幅が15CMぐらいの奴はまず対象外となる。拡張カードの高さが低いやつ(LP)しか取り付けられるようになっていないので、そもそも物理的に乗らない。最近のGPUでLPのものはまず存在しない。あっても1650など低スペックなもの。また電源容量も足りない。
またamazonにあるやつで例を挙げるとこのようなPCが該当する。
OS Windows11が正式に動作しているもの
いまからWindows10しか動かないやつを買うのはお勧めしない。記事執筆時点は2023年10月で、WIndows10のサポート終了は 2025年10月14日とあるので丁度あと2年。その時点で確実に買い換えるならよいが、ほとんどの人は動いているからそのまま使ってしまうことが多いと思う。しかしこの状態は車でいうと、車検なし自賠責任意保険なしで公道走っているようなものなので、自分から事故起こさなくても、もらい事故起こしたらどうなるかはわかると思う。
PCの場合、自損事故もあるがもらい事故となるケースもあるが、知らない間に仕込まれてしまうケースがそれなりに多いと考えてもらえればよい。不倫相手の車にエアタグ仕込むとかあったよねw
スマホも同じだけど、パスワードをはじめとした大事な情報を保管しているから、結果金銭的な被害を受けるケースが多い。
今だと抜いたデータの名寄せができてしまうから広範囲に影響が生じて、クレジットカード情報が抜かれて利用されたり、流出してないほかのサイトの情報も特定できて勝手に利用されたりする。
クレジットカードが使えなくなって問い合わせたら、昨日カナダのお店で自転車の部品買おうとしました?怪しいので利用停止にしましたとか言われたりする。
また個人情報抜かれるとか、プライベートな写真が流失して彼女や奥さんに迷惑がかかるとか、コラ素材化してしまうケースもある。
こんなクソつまらないことが原因で、合意で撮ったエロ動画が流出してしまったらプライベート崩壊するよね
なので今買うならWindows11以降が動くやつにしておけ。
CPU いわゆる第8世代以降。Windows11が正式に対応しているもの
インテルだと、i5-8XXX など、これでいうとi5の後の数字が8,9,10,11,12,13などからか始まるやつ。この数字は世代を示していて、iPhoneじゃないけどほぼ毎年新しいのが出てる。新しい世代ほど処理能力が早くなるので、大きいほどおすすめ。画像や動画扱うことを目的とするなら猶更新しい世代が良い。また同じ世代でも i3、i5、i7、i9などの数字が大きいほど処理能力が高くなる。なお、celeron や Pentium、Xeonはわかっている奴が手を出すものと覚えておけばよい。
ちなみに第7世代以下はやめとけ。
裏技あるけど基本的にWindows10までしか動かない。
例えばamazonで第4世代のCPUなのにWindows11入れたPCが売ってるけど、今は動いてるけどアップデートしたら動かなくなる場合も予想される。
そうなったら新しいのに買い替えればいいや、と割り切れる人なら自己責任で手を出してもいいと思う。実際安いしw
でも前に挙げた通り、今後も正しく動くかはわからない。何かあったとしても誰も責任を取ってくれない。選択した自分の責任でしかない。
本人向けモデルでAMDのCPUを乗せたものはあまりないが、あった場合は同様にWindows11に対応しているCPUを選ぶとよい。Ryzen5000番台以上ならよいんじゃね?
メモリ 8GB以上。
できれば16GB以上と多いほど良い。空きスロット(1)とか書いてあるとメモリを増やすことができる可能性が高い。モデル名+仕様 や 分解とかでググると動画があったりするのでできるかどうかが確認できる。PhotoShopでバリバリやるとか、動画処理やるなら最低16GB以上できれば32GB以上積んだほうがよい。
HDDまたはSSDとその容量 SSDで512MB以上。
特に特価品はHDD乗せてることが多いが、SSDは快適さがまったく違う。電源入れた瞬間使えるようになっているのと、起動画面を数分眺めて使えるようになるのとはどっちがよい?さらに言うと前者だとエクセルが数秒で起動するので、一度体験すると多分戻れない。
容量は用途によるが512GB以上あれば通常大丈夫だと思われる。それ以上と判断される場合は、最初から必要な容量が指定されている、画像処理、特に動画使うケースだと思う。なので容量が少ないものは、入れ替え前提で必要な分を確認しておく。例えば動画を扱うと512MB程度は作業領域だけで簡単に埋まるので、そういった場合は入れ替え前提で手配し、最初の認証が終わった後に必要な容量のSSDへ入れ替えや増設をなどをおこなう。
HDDは500GBとあるものか、起動用のCドライブがSSDでデータ保存先に2TBのHDDが取り付けられている場合が多い。またドライブ1台で20TBの容量を持つHDDがあるので、自分で増設した大容量HDDを倉庫代わりに使うのは全然アリ。
USBでつなげるものキーボード、マウス、ヘッドセット、カメラなどについて
最初は付属品使えばよいし、これまで使用していたお気に入りのものがあればそれでOK。
注意するところはカメラ。レンズを塞ぐ機能があるものか、塞ぐためのシャッターをつけたほうがよい。
こっちはノートPCのカメラに貼るやつ。100円ショップでも買えるけど黒一色の奴しか見たことないなぁ。
上記以外は、同梱品を使ってみて不満があれば交換していくので良いかと思う。沼だけど。
なお一日使う人はそれなりの金額をかけたほうが、満足度が高い。
たとえば、腱鞘炎になるようなヘビーユーザーは、キーボードはRealforce、マウスはトラックボールに替えると改善する場合がある。自分は該当した。しかし、キーボードが3万円、トラックボールが1万円コースになる。
ヘッドセットも同様。会議だと1時間単位で使い続けることを考えると、快適な奴はそれなりにする。個人的には有線接続ができるモデルを選ぶことと、迷ったらソニーとかオーディオテクニカとかRAZAなどの定番買っておけばそんなに不満はないと思う(値段以外)
ワイヤレスしか使えないヘッドセットだと、充電切れたら使えないのでもれなく会議を欠席せざる得ないとか、友人と会話ができなくなるので、確実に使える有線が必要だと思ってる。ワイヤレスもよいけど、充電切れたら終わりなので、リスクヘッジは必要だよね。
ウイルス対策
普通に使う分にはWindowsにあるWindowsDefenderで十分。
それ以外はわかっている人が選択する話だと思う。
保証について ジャンク品とあるものは保証がないよ
物を買うといわゆる保証書というものが入っていて、レシートなどいつ購入したかの証明ができるものと、保証書に書かれた条件および期間内に限り、故障などで動作しなくなったら修理や交換などを、無償や自己負担金の範囲でやってもらえる。これを一般的には保証があるという内容。
今回挙げたような店だと、保証内容や期間について記載があるので必ず確認する。
また店によっては、ジャンク品と記載されたものを扱っている場合がある。
ジャンク品はこの保証が一切ない。購入の際にお店から説明があり、購入時にも確認され購入者(あなた)が了承した上で購入となるので、自己責任である。買ったその日は使えても翌日使えなくなる場合もあるし、買ったその日に使おうとして使えない場合もある。
なので購入する場合はくれぐれも保証内容や期間を確認する必要がある。
保証期間が7日のものを購入して、次の週末用事があるから再来週の週末に確認して動かなかった場合、保守期限を過ぎてしまったので、ゴミとなってしまう。PCはそのまま粗大ごみに出せないので処分するならゴミ出しのルールに従って処分するなどするしかない。
また保証がある場合でも、メモリやSSD交換などの交換を行うために筐体を開けた段階で保証が終了する場合が多い。自分でSSD交換したが起動しないので、何とかしてくださいと購入店に相談しても、購入時の保証期間でも保証が行われない条件を満たしたので「できません」となる。やってもらえることもあるが、「実費」や「サポート費用」となる場合もあり、購入金額を超えることも多い。なので保証条件は必ず確認すること、
ねじ外した瞬間に自己責任の世界になると覚えておけば、大抵の場合当てはまる。
まとめ
予算3万とか5万以下でパソコン触ってみたいんだけど、中古になるので安心できる店で買いたい、という目的には合うと思う。使っているうちに不満があれば、周辺機器そろえるとか買い換えればよいし、なければOSのサポート期間や壊れるまでそのまま使えばよい。
またamazonでも購入できるが、返品できるAliexpressといわれるぐらいあたり業者にあることは難しいので、ならば最初から素性の良い店で買うのが無難だと思う。
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