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漫才:天使と悪魔/かにくりぃむころっけ

5年以上前に書いた漫才です。どうぞ。


鹿庭:かにわです
栗木:くりきです
二人:かにくり こと かにくりぃむころっけ です、よろしくお願いします

鹿庭:この前の休みのことなんですが、財布が落ちているのを見つけたんですよ。その時、僕の心の中の天使と悪魔が話しかけて来たんです
「こんなところに財布が落ちている!どうしようかな・・・」
悪魔「へへへ。そのまま持って帰ってしまえ」
天使「いけません。交番に届けるのです」

栗木:なるほどね、その時のことを回想してくれてるんだな、読みにくい事この上ないけど

鹿庭:財布を目の前にして僕は悩みました
「うーん、うーん」
悪魔「現金と財布、それぞれ別にメルカリに出品してしまえ」
天使「いけません。交番に届けるのです」

栗木:悪魔がフリマアプリを使いこなすな!

鹿庭:
悪魔「へへへ。そんな財布盗んでしまえ!」
天使「いけません。今すぐ交番へ持っていくのです!」
栗木「鹿庭は何飲むー?」
「あ、ぼ僕はビールで!」

栗木:は???何???急に俺出て来たけど???

鹿庭:
悪魔「盗め!」
天使「交番です!」
栗木「オッケー。じゃあ俺もビールにしようかな」
「そそそれじゃあ、かか乾杯しましょうか」

栗木:おいこの回想、この前の休みにお前が俺の部屋に遊びに来た時の出来事じゃねえか!!!お前が見つけたのって俺の財布かよ!!
その財布落ちてたんじゃねえよ!!俺が部屋に置いてたんだよ!!

鹿庭:
悪魔「盗め!」
天使「交番です!」
栗木「あ、おつまみ切らしてたわ。ちょっと買ってくる」
「すすすすすみません、おおおおおおおお願いします」
(ガチャ)(バタン)

栗木:確かにあの日こんなやりとりあったけど!
そういえばこいつ落ち着きねえなあと思ったんだよ!この動揺の仕方は盗む気満々だっただろ!!
そんで天使もおかしいからな!!交番に届けようとするな!!そのまま置いとけよ!!

鹿庭:
悪魔「盗め!盗め!」
天使「交番です!交番です!」
「・・・よし、盗む!」
(ガチャ)
栗木「俺としたことが財布を忘れてたわ」
「ひいぃ!!」

栗木:あっぶねえええええ!もう少しで相方に財布を盗まれるところだったのかよ!!
あとこの天使と悪魔、語彙力無いな!なんかもっと上手く説得するとかないのかよ!!いや説得されても困るけど!!

鹿庭:
栗木「お、鹿庭、そこの財布取ってくれ」
「え?盗っていいんですか?」
栗木「?おう、早く渡してくれ」

栗木:お前あの時こんな危ない思考してたのかよ!予測変換いかれてんじゃねえか!!

鹿庭:
栗木「じゃあ今度こそ行ってくるわ」
(バタン)
悪魔「あいつのせいで盗み損ねちまった!あんな奴は地獄の業火に焼かれてしまえ!」
天使「交番に届け損ねてしまいました!あの者には天の裁きが下るでしょう!」
「あのツッコミくそ野郎!面白くないくせに調子に乗りやがって!」

栗木:三者三様の逆ギレやめろ!天使にまでめちゃくちゃ嫌われてんじゃん!あとお前そんな風に思ってたのかよ!この先続け辛いわ!!

鹿庭:落ち着きを取り戻した僕は辺りを見渡しました
「何か他に金目のものはないかな・・・おっ、すごい数の漫画」

栗木:もうお前が主体で盗みを働こうとしてるじゃねえか!最初と目的変わってるぞ!!

鹿庭:
悪魔「へへへ。『デビルマン』を盗んでメルカリで売っちまえよ」
天使「そんな野蛮な漫画はいけません。『エンジェルクラブ』を盗むのです」

栗木:とうとう天使まで盗もうとしてるじゃん!しかもエロ漫画!!お前良心が死んでるのかよ!

鹿庭:はっ、そうですよね・・・こんなところでエロ漫画を持ってることバラされたら嫌ですよね・・・

栗木:そこじゃねえよ!!

鹿庭:でも安心してください。最後は心の中の悪魔に打ち勝ち、天使の言葉に従いましたから

栗木:いや結局漫画盗んでるじゃねえか!もういいよ!


以上、漫才「天使と悪魔」でした。
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