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【詩】鬼

生温い温度の絶望が

身体を巡る血液と同じ温度であることに

安堵と気味悪さを覚える

腫れた眼球をもたげ、文字を追う

眼球に貼り付く文字は意味をなすことなく

深淵不覚に消えていく

あれは何?

それはあれ?

これは違う

どれも嘘

疑心暗鬼に駆られ

自らが鬼へと変わっていく

復活はないの

成長もないの

劣化だけなの

それだけなの?

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