【詩】悪魔と共に
右半身に宿る悪魔と共に
歩まなければならない道のりならば
先人の轍を辿ってゆく他なく
全てを投げ出すタイミングとしては
身はまだ重た過ぎる
自分で好んで決めた決断に
言い訳ばかり
これが生きるいうことなのかと
右半身が左半身に問いかける
”対になっているからと言って
善悪みたいに
反対という訳ではないんだよ
おいらはね〃
左半身は答える
〃天使にも神にも
ましてお前のように
悪魔にもなれない
おいらにできることと言ったら
豆腐を手のひらで刻むとき
まな板になることくらい
ただそれだけなのさ〃
右半身は思う
死ぬ間際まで豆腐を刻み続ける
そんな人生も悪くはない、と
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