傘をお得に買うタイミング

前回の話から傘は生活必需品ではないというのはちょっと早計かもしれません。
というのも傘は食料品とは違いかなり長期の保存がききます。そして、日本人の傘保有数量というのは意外に多く、一人当たり3~4本を所持していると言われています。つまり、自宅に10本程度の傘がある家が結構多いわけです。
もちろんこれは、折りたたみ傘やミニ傘などを総計した数ですので、玄関にそんなにないという人でも、調べてみたら結構な数の傘が出てくる家庭は多いのではないでしょうか?

さて、このような状況下で傘の価格が1.3倍程度に急上昇するとどうなるのかと言いますと、恐らく家計は傘価格のインフレに対して防御反応をおこし、家庭にある傘の数がある一定数を下回るまでは傘を買い控える事が予想されます。もしくはグレードの低い傘を買うようになるわけです。

もちろん、余裕のある家庭ではそのようなことはせず、価格が上がった傘を買うだけという事は起こりますが、全体としてはそのようなことが起きます。
実際に、高級洋傘の売れ行きは価格が上がっても横ばいであり、ビニール傘の販売数は激減していることから上記の推測が裏付けられる結果となっています。

では、傘の価格が高い間、このまま人々は傘の購買を減らしたままなのかと言いますと、それも違う事が予想されます。先述したように家にある傘が一定数を下回るまではこの傾向が続きますが、足りなくなってきますと食料品と同じように安いものならば買おうという購買意欲が戻ってきます。
同時に供給する側も価格が上昇して売れなかった期間に価格を下方修正してきますので、傘の価格は徐々に下がってきているというわけです。

結論としては、一部の高級品はありますが、それ以外はやはり生活必需品であると言えそうです。ただ、生活必需品の価格は強気の価格を維持しにくいものなので、需要に応じて高さはある程度保ちつつも下がっていく傾向にあります。

そのようなわけですので、傘の購入を考えている方は、手持ちの傘が無くなってしまう前に、傘の購入をお勧めします。現在、少々高いかもしれませんが、ある程度価格面で折り合いがつく金額まで下がったところで買うのが良いです。

もちろん、傘は雨の降らない時期のクリスマスセールがお得になりやすいという事もありますが、価格高騰が一旦落ち着く可能性のある今が狙い目かも知れません。

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