傘は一年中使用可能なので
傘の定義から考えても、傘は一年中使用可能な製品です。
夜行性の人は例外なのかもしれませんが、それ以外の人は日中太陽光にさらされるか、曇りの日に紫外線にさらされるか、雨の日に降雨にさらされるかです。
つまり、太陽光の弱い冬場を除けば、日中の外出時における不快要素をこれほど効率よく排除できる手段も他にはありません。
ただし、太陽光による熱が嫌ではなく、曇りの日の紫外線も気にしない人にとっては、それほど有効な道具とはなりません。雨の降る状況に遭遇できるのは、天気予報無しで動いたとしたら二割にも満たない程度であり、傘の必要性は前者に比べてぐっと下がります。
実際にそのように考える人たちが太陽光を遮らない、使い捨てのビニール傘を使用し、大量のごみを生み出し続けているわけです。その数、年間6000万本から8000万本というのですから、経済的には良いのかもしれませんが、環境的にはやはり良くないことだと考えられます。
さて、傘を使い捨て運用しなくても携帯性の高い傘を日傘、雨傘として使い続けるのであれば経済的にもそれほど使い捨て運用に劣るものではありません。毎日使うのではなく10日間に一度しか使わないと仮定しても、使い捨てない傘の耐久年数は3年から5年はありますから、紛失することを考慮外にすれば1000円弱の使い捨て傘の20倍程度の価格の傘は買っても良いという事になりますし、紛失を考慮したとしても10倍程度の価格の傘は悪くない買い物となると思います。
傘は一年中使用可能なので、コスパが良いアイテムです。多くの人が、できれば使い捨てではなくマイ傘を持ち歩いていただいて環境問題を少しでも解決する側にまわっていただけたらと思うのですが、現状は行政が放置という状態です。
使い捨て傘の大半は大手流通の輸入品なので、行政も消極的なのかもしれません。
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