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液体ミルクを日常使いする世界線で育児してみた

こんにちは。

昨年駐在員の帯同で渡米し、アメリカ・カリフォルニア州で出産育児を経験しています。

今回はアメリカで助けられっぱなしな液体ミルクについてお話しします。


液体ミルクは粉ミルクと同様に手に入れやすい

液体ミルクは、日本では2019年に認可された新しいものです。
超合理的主義なアメリカでは、便利なものはマーケットが大きく、昔から日常に溶け込んでいます。

液体ミルクとの出会いは、産院でした。
母乳が足りなくなってミルクをお願いしたら、約60mlの個包装されたミルクが出てきました。

約60mlボトル(targetのHPより)
乳首(amazonより)
出来上がり(amazonより)

ミルクと個包装の乳首を毎回開封し、装着します。
ペットボトルのキャップが乳首になるイメージ。

準備時間は10秒!
残りは毎回捨てるというハイコスト仕様です。

常温で保存されて、常温で飲ませます。
産院だと10ml/回くらいしか飲まないし、温度は全然気になりませんでした。

医療者からみても利点あり

話は逸れますが、液体ミルクは医療を提供する側にもいいなと思いました。

たしかにコストは高いですが、産院側は衛生管理が必要ないので関連業務が減らせます。

日本では、ミルクは調製室で作られ、厳しく決められたルールで管理されています。

消費期限の把握や器具の消毒、冷蔵庫の温度管理、調製量の申請など、看護師の業務は多かったです。

哺乳量が多い小児科になるとコスト感は変わるかもしれませんが、少なくとも免疫の弱い新生児しかいない病棟は恩恵が大きそうです。

退院後も大活躍

アメリカの産後の入院は、経膣分娩だと24時間〜3日間程度です。

わたしは体調で気になる症状があったため、念のため2泊3日しました。

それでも日本式の数え方からいえば産後2日目退院です。

日本だと産後4日目〜ですから、スパルタですよね。
自家用車の場所まで車いすで連れられ、そこでバイバイです。

帰宅後は、それはもう満身創痍でした。

とりあえず産院でもらった残りのミルク数本を携えていたので猶予があり、
その間に夫に同じメーカーの液体ミルクを買ってきてもらいました。

自宅に粉ミルクのサンプルをもっていたのですが、手間には変えられない、そんな気持ちでした。
液体ミルクは、大抵のスーパーやドラッグストアに売っています。

液体ミルク 約240ml版

240ml×6で$19.9〜なので、円安だと一本500円近くになってしまいます。
ただ、ほとんど母乳のでまかなえたので、数日に一本ペースで使っていました。

液体ミルクのほうが安全説

液体ミルクは注ぐだけで使える便利さだけでなく、安全性も高いとのこと。

粉ミルクだと、濃度を間違えることもあるし、調製時に雑菌が入る可能性があります。
使用する水の硬度や汚染も気になります。

しかし液体ミルクだと、管理された環境で調製されるので、まず安心です。

一度開封すると、冷蔵庫で48時間持ちます。

生後2ヵ月、やっと粉ミルクに移行

ずっと液体ミルクを使ってきましたが、哺乳量が増えてコストがかさんできたのと、体調が安定したので粉ミルクに移行することにしました。

生後2ヶ月にして、初めて粉ミルクを作ることになりました。

お世話になった液体ミルク、今後もお出かけのときなどに活用しようと思います。

コーラかペプシ

ちなみに、アメリカの大手ミルクはsimilacとEnfamilです。

産院で"どっちにする?"と聞かれたので違いを尋ねると
"コーラかペプシのようなもの"
とのこと。分かりやすいたとえですね。

ほほえみか、すこやかか、といったところ。
それぞれのメーカーで、母乳に近いものやおなかに優しいものなど、商品に工夫があります。
similacもenfamilも、営業力がすさまじく、よくサンプルがもらえます。

産婦人科クリニックでもらったサンプル

おわりに

わたしがアメリカで助けられっぱなしだった液体ミルクについてお話ししました。

日本では災害時に使えると話題になりましたが、
それ以上に、産後早期に日常使いできれば親たちの多大な疲労が軽減されるかもしれません。

注ぐだけで飲ませられる。とにかく大変な産後に使える優れものでした。

ではでは。良い一日を!

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