Prelude:01 / 間富




知らぬ子の頬、むきたての桃のよう 明日のお空は晴れるといいね



さめざめと道行くひとの肩幅が広くてとても通れやしない



海ばかり眺めていたら身体中塩気にまみれてしょっぱくなるぞ



さよならが言えなかったねあの頃はぼくも宇宙人だったもんでさ



人の殻借りた神様が居るのなら街で会っても知らぬが仏



家の戸に卵を産みつけゆく虫を殺すこの手が抱く子をおもう



ぼくの目が黒いうちにさあ行きなさい 10数えたら見つけにいくぞ