大学と皮膚 / 水槽



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解答欄、アパートの空室のようで


白い肌で話しかける

パイロット、(空白になっている)


彼女は、自転車から逃げたことがある

「車輪が男に似ていたから」

そう言って

服の裾をなおすついでにキスをしてくれた


血色のいい陽だまりに、ふたりだったから

せっかく持ってきてくれたチョコレートが

とけましたね


(no im not すら、言えなかったのだ)


飛行場は風がやまないのだろう

僕は逆行するパイロット生活だ


sadistic and evil

研究室と暴利

暗い精液と、ミルクライト


君の前でもたばこを吸うようになった

旧字体をみつけたときみたいな感覚が

じゃまなんだ、すごく


大学通りに雪が降る、というのは

白衣の群れのことを云った

冬の医学部は、つめたくなる


yes fine

(からだをこわすためにひつようなもの)

僕の飛行場は静かだ




やさしかった空は

尿をたっぷり溜め込んだ膀胱とよく似ていた


日に日に黄色くなっていく皮膚の下で

あなたの白いワンピースをおもいだした


立ち小便の蒸発を待っていたら

雨が降ってきたので

帰りはあなたの大学を通る