回想 / 昭架

足し算と引き算で生活をする
体と心をスライサーにかけ、
眠った間に見つけ集めた灰で
焼いたケーキ、ひとの味がした

軸がないので何処へでも行ける
羽がないので靴を履いている
手元に残った厚紙模型に
あの日の雨が染み付いている