漢字の読み方 蛇足編

はじめに

漢字の読み方がたくさんある理由 日本語の漢字の基礎という記事を最近書いたのですが、それの本当の意味で蛇足を書こうと思って書いたのがこの記事です。
たまには蛇に足はないとか、宇宙で音は聞こえないとかそういうものに対して、俺の宇宙では聞こえるんだよという感じであえて蛇足を書くのもありなのではと思うわけで書いてみます。

音楽は音を楽しむじゃねぇ

誰が言い出したか、「音楽という字は音を楽しむと書くので、まずは楽しむことから始めたいですね」「音楽という字は音を楽しむと書くけど、まさにその通りですね」みたいな話を聞いたことはありますか?たまにテレビで言っている人を見ます。
なんでそんな言葉を出したかというと、まあ違うからです。個人的に音楽のことを音を楽しむ作業だと考えてもいいですが、決して音を楽しむという熟語ではないです。私は楽しむという意味なら楽はラクと読むべきだろうと子供のころから思っていました。楽をガクと読む以上、これは楽しむではなくで楽器に近しい概念のことでしょう。
前の記事でも書きましたが、漢字は中国からの輸入です。そこから考えると音を楽しむだったら楽音になるのでは。
まあ、いろんな角度からみてもそうじゃない。ならなんなのかというと中国語によくある似た意味を重ねる単語ではないかと私は思っています。

明治期に翻訳語が増えた

明治期に西洋との交流が始まっていろんな文化が流入して外来語に対して翻訳をしていって、そのうちの一つに自由や会社や社会がある。所謂ひっくり返しても意味がある漢字二字の熟語が大量に作られたのはこのころのようです。漢籍や仏典やらなんやから一所懸命に似た意味の言葉を探して、当てはめる作業を進めていく人たちがいたというのはかなり興味深く、一冊の小説にもなるのではないでしょうか。
ちなみに自由はfreeの訳語で自由自在からとったらしいです。自由自在というのは自らを由として自ら在ると訓読でき、何物にもよらず存在してるという意味です。まあfreeに近い意味ですね。

それは十二支では?

干支はエトと読み、暦を表すのに使うものですね。「子,丑,寅,卯,辰,巳,午,未,申,酉,戌,亥」を思い浮かべる人が多いですね。ただ干支はカンシともよみ、10干12支の略です。つまり本来干支って壬申と戊辰とかそういうのなんですよね。60で一回りする暦なので、それにちなんで60歳を還暦っていうんですよ。(よく言う下りで書くかどうか悩んだ)
今年の干支って何?って聞くとでも「子,丑,寅,卯,辰,巳,午,未,申,酉,戌,亥」のいづれかが返ってきますよね。それがなんか江戸時代ごろにはちゃんと10干12支で言っていたりしたのか気になります。

さらに蛇足

以上漢字の読み方に関する蛇足でしたが、正直漢字の読み方としてはどうでもいい内容でした。
故事成語とかを訓読する練習をした方がためになると思います。

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