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私がジェルネイルをしない理由、爪先はあなた自身を表す。

・あまりに無知が酷い惨めな結果をもたらした

知恵袋などを見ていると、本当に若い女性ほどジェルネイル(樹脂人工爪)に興味がある人が多く、如何に今のネイルサロンが悪どい商売をやっているかがわかります。私もネイルアートに興味を抱いて、自分でやるまで約1年以上は様々調べ尽くしましたが、樹脂を爪に貼り付けて固まらせるだなんて、エポキシ樹脂を素肌につけているようなものです。

またジェルネイルは、合成樹脂なのでエーテルやアルコールのような水溶性溶剤では溶解せず、むしろ危険な石油系でないと除去出来ないことも知られていないのが残念ですね。

せっかく若く瑞々しい女性の爪が、ジェルネイルの無用な流行のお蔭でボロボロになっていく様はもう見ていられません。合成樹脂で弾力のある爪を固めてしまうため、剥がすとトンネルか、もしくは惨めな扁平に爪は姿を変え、あれでは何度も無謀な樹脂で繰返し爪を痛めるでしょう。

本当に辞めていただきたいです。あんな人工爪をわざわざ爪の上に硬化させて固めるだなんて、自分のカラダを汚して痛めつけていのと同じです。

サロンでは、恐ろしい金属製のノミで削り、更にヤスリで削って最後にアセトンで拭き取りますが、残ったのは惨めなツヤの消えたやせ細った自分の爪・・・・。そんなのコスメティックじゃありませんよ。断じてね。

・紫外線硬化樹脂とは何者か?

UV硬化とは. UV硬化(紫外線硬化:UV curing)とは、紫外線硬化樹脂などへ、紫外線を照射することで重合反応が起こり、液体から固体となるプロセスや方法を指し、重合を行う際、モノマー(monomer)が基質となり、いくつか結合することでオリゴマー(oligomer)となった後、ポリマー(polymer)となります。元々建築資材の表面加工に使うもので、最初から人体へ直接使用の安全性は未確認です。そのため、『ネイルサロンでジェルネイルをしてもらったら、指先が腫れた』など、健康被害は定期的に報告されています。

ジェルネイルは登場してから15年しかたっていないので、そもそも医学的な臨床試験もない。だから化粧品メーカーは一切、ジェルネイルを販売しません。わかっているのですよ。メーカーは危険だとね。

・人間の手にした爪に人造爪が敵うわけがない

自分の爪を丁寧に半年かけて育てて行くと、実に見事なカーブを描き、大変美しい存在感があります。それに比べて模造品の人工爪が、何一つ敵う要素がないのは当たり前です。AIが進化しようが、女性のふっくらした色気、男性独特のフェロモンがあるロボットなど、恐らく100年後も存在してないでしょう。


それくらい、私は自分の体のパーツを誇りに思っています。だからこそ、ネイルは自由自在に除去できて、いつでもお手入れを出来るようでない限りは、ジェルネイルなんて絶対に必要ないと感じてます。

・”ぷっくりネイル”に騙されるな!

ジェルネイルが流行りだした時、このフレーズ『ぷっくりネイル』が聞かれました。何をほざいておるんだと思いますが、あんな爪の山は、健康的な爪なら誰もがすでに手にできますからね。”ぷっくり”なんかは、マチエールと光沢で出すものであって、樹脂で盛り上げることじゃないです。

しかし、無謀なダイエット、栄養不足や消化に良くない外食産業のお蔭で、すっかり爪も小さく、薄くなった女性が多くなりました。宣伝に流され、必要以上に過剰な洗浄と余計なケアのお蔭で、ボロボロになった手も、私は随分と眺めてきましたね。『これでは何も映えないだろうな』とね。

枯れかかったバラよりも、イキイキした雑草の方が美しい。

私はそもそも、自分の良さを如何に自然に引き出し、それを磨くかという事に重きを置いています。見栄とか、かっこよさではなく、生き方としてそれが大切だと思うわけです。それがコスメティックの本質だと思います。

人の『手』って、その人の生き方が一番良く出る部分です。見栄ばかりで中身のない人は、シワのない痩せ細った頼りない指をしていますし、料理をしない人の手は脂肪でブクブク醜く太ってます。楽器でもギターが上手な人の腕や手はごついですよね。

高価なグッズは多いが、腹は出てたるんだ顔にどんなブランドが似合うでしょうか?自分を鏡に映してほしいものです。

力強く握れる握力のある人は、指先に力を込めるので肉体労働者の爪は、それこそ汚れていますが、実に美しいカーブを描く爪に育っています。手はその人の人生を表してもいるんです。きちんと手入れをすれば、魅力的で、惚れ惚れする指先にそれは化けるでしょう。指先に力が入れば、爪はドンドン丈夫に厚くなって、指先を守ろうと成長しますからね。

頑張る人の手は、いつ見ても美しい。それなら、コスメティックも美しく仕上がります。病的な人が化粧しても、みすぼらしいだけです。

・若い女性のネイリストで安心か?

私があまり美容室やサロンに行かなくなったのは、馴染みになる前にサロンが潰れるからです。それどころか、20代~30代のベテランとも言えない人に、ハサミやヤスリを爪や髪に触らせるだなんて、とても安心できません。

ネイルサロンもいくつか見学したことがあります。お世辞にも慣れているとは言えない場合がほとんどでした。カットでも、ミリ単位で指定する私は、あれでは要求に応えられないだろうと感じます。私が施術するんじゃない、すくなくとも人様から金をとってする仕事のはずですから、それは利用するに値しない。

私だって、ヘアメイクにサロンで6時間過ごすことだって今まで何度もありましたからね。

そもそも、理容師と違ってどちらも民間資格に過ぎませんからね。刃物を使える美容関係者はいないのは、それが理由です。”髪結い”が出来ないんですからね。そう思えば、医者と同じで臨床経験が物をいう世界じゃないですか?

髪も爪も結局は、信頼できる相手でしか触らせたくないですからね。そういうわけで、昨今のネイル事情に警鐘を鳴らしておきます。『着飾るのは辞め給え。まずはしっかり自分のカラダをいたわることだ。そこから本当の美容は始まる。』

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