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White Industriesのディングルギア導入雑感

前回の記事ホワイトインダストリーのディングル導入の切っ掛けとテストランのことを書いたが、実際にこの製品のことを書いている記事が全然見当たらなかったので備忘録がてら気づいたことなどをまとめてみることにした。導入の経緯などは前回書いたので取付けと取り外し、使ってみての感想がメイン

取り付け

取り付けるホイールはホワイトインダストリーのENO Flip Flopのフリー側に右ネジで取り付け。特に問題なく取り付けできたが手持ちの工具をかけるにはハブの突起部分を外す必要があったのが手間だった。

この出っ張りのせいで工具が奥までかからない


それとチェーンでIZUMIの薄歯Vチェーンのようなシングル専用チェーンを使っている場合は注意が必要で、小さい方の歯にかけた際にチェーンをつなげるボルトナットが干渉する。

プレートの部分が19tの歯に干渉してる


どうしようもないので余ってた8sチェーンを使用したが、シングル専用チェーンの方がかかりが良い(気がする)のでなんとかシングル専用チェーンを取付できないか工夫案募集中。

ギアチェンジ

変速作業は慣れれば1分もあればできる、後輪の固定ボルトを緩めてチェーンを掛け替えて適度にチェーンを張った固定ボルトを締めるだけ。
エキセントリックハブでチェーンの張り調整をするとリムの位置が変わってブレーキ調整が必要になる事もあるがブレーキシューの位置をギリギリに調整してなければ多分大丈夫。細けぇ事は気にしない!の精神でいこう
そして肝心のギアチェンジの効果だが、17→19の2tの変化ではほんの細やかな変化でしかない。
しかしギア比が少し軽くなることは物理的には細やかでも精神的には小さくない効果があった、特にSS車で長距離を走る際に上りを避けるか諦めるかしか無かった所にほんの少し可能性が広がるのはとても大きかった。
間違いなくディングルを導入することでSS車の行動範囲は広がるだろう

ツーリングイベントで通った小舞子海水浴場

取り外し

取り付けの際にも少し書いたがパークツールのフリーリムーバーでWH_ENOに取り付けたフリーを外そうとするとエキセントリックハブを調整する突起部分が引っかかるので取り外しの際も外す必要がある。
4mmのアーレンキーで簡単に外せるが逆側と共周りすることがあるので4mmアーレンキーを2本用意するのが無難だろう。

アーレンキーとY型レンチで両サイドから作業する


あと、1ヶ月程度の使用でもそれなりに食い込んで外れにくかったので長期間使用する際はグリス塗布か大型の工具を用意するかして固着対策をしたほうが良いと思う。

まとめ

安いものではないがフリーとしても優秀(比較対象がないので主観100%
だが)かつリアコグが2枚になることで長距離を気楽に走れるようになるのでとても有意義な買い物だったと思う。
ちなみにお値段は税込定価で23,870円(2024年5月現在)だから10s時代のデュラのスプロケット並である。
今は一旦通勤車から外してMTBに取付てみようと画策中。
街乗りMTBに装備してもあんまり意味がなさそうだし、MTBはエキセントリックBBなのでチェーン調整が面倒くさそうだけどやってみないと分からないこともあるからね。

100kmツーリング時の装備


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