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医師国家試験の過去問の閲覧または演習が無料でできるサイト・アプリ一覧

はじめましての方ははじめまして、重涅 扇と申します。
今回は表題の通り医師国家試験の過去問演習を無料で行うことができるサイト・アプリについて紹介してみようと思います。

*注意事項
・全てのサイト・アプリを網羅できているわけではないのを御理解下さい。
・紹介したサイト・アプリに関してすべての機能を紹介しているわけではない点にも留意して下さい。
・可能な限り正しい情報を提供できるように記事を作成していますが、一部誤りがある可能性があること、使い勝手等の主観的な内容に関しては個人の感想を多分に含むことを御了承下さい。
・本記事の内容は注釈がなければ記事作成時点での情報です。
収録されている問題に関しては第112回医師国家試験までの情報です。
紹介したサイト・アプリのご利用は自己責任でお願いします。

QBオンライン(シリアル未登録)

会員登録:必要
収録されている問題
第80回以降全問題QBに掲載されたことのある第79回以前の問題

受験生の9割が使っているクエスチョン・バンク(QB)。その問題演習部分をネットで行うことができるQBオンラインですが、実は冊子に付属するシリアルナンバーを登録しなくても問題の閲覧や演習自体は可能です。
しかし、演習結果の保存は不可能でありQBのキモである解説の閲覧も不可能です(A章(消化管)の解説の閲覧は可能)。答えは確認できますが、素直に書籍版のQBを購入してシリアルナンバーの登録をしたほうが良いです。
しかし、QBオンラインには(ごく一部ではあるものの)60回代とかなり古い医師国家試験の問題もあり、医師国家試験の歴史を感じる事ができるサービスとも言えるかもしれません(演習する意味があるかは別にして)。
ちなみに一番古い問題は63B50です。
過去の医師国家試験の問題を閲覧するという点ではかなり便利なサービスだということができるでしょう。

しかし、演習という点ではシリアルナンバーの登録ありきのシステムであるためQBを買わない人が国試対策に利用するメリットはほぼ無いです。

Medu4

会員登録:問題の閲覧だけなら不要、演習には必要
収録されている問題
第100回以降全問題Medu4の講座で扱う第99回以前の問題
※問題検索で閲覧可能なのは第100回以降の問題のみ
※第99回以前の問題は解説なし

国試の問題番号(例:113A1)をグーグル検索すると検索上位に出てくるMedu4の医師国家試験過去問データベース。会員登録不要で医師国家試験の過去問と答、簡単な解説を見ることが可能です。
会員登録を行えば問題の演習が可能となります。
演習記録に関しては過去10回の演習の記録の確認が可能であり、不正解だった問題の再演習が可能です。
また、演習のデータはグラフなどの形で確認可能であり、視覚的かつ客観的自分が行った演習を見直すことが可能です。
特筆すべきは「問題セット」というものがあり、Medu4の講座で扱う問題を集めたセットや公式問題セット、さらには自分で問題セットを作成することも可能です。
解説はあっさりとした内容ですが、無料で解説を読むことができるのを考慮すると至れり尽くせりだと個人的には思います。
もしわからないことがあればフォーラムに質問を投稿することも可能です(閲覧は誰でも可能、投稿やコメント入力には会員登録が必要)。
また、一部の問題では関連する問題がリンク付けされており類題を確認することも可能です(参考として以下のリンクを貼っておきます)。

地味に(?)嬉しい機能として、問題演習時に演習範囲を決める項目で一定期間内に演習した問題を演習範囲から除外することができる機能があります。
Medu4は問題の演習に特化したサービスと言えると個人的に思います。

みんコレ!

会員登録:問題を解くだけなら不要、演習記録の保存には必要
<収録されている問題>
第102回以降の全問題

正確にはみんなの過去問.comとなります。
※このサービスは国試勉強中に利用したことがなく、このnote作成にあたってこのサービスを少し利用した状態での説明になることを御了承下さい。
このサイトでは演習自体は会員登録不要で行うことができますが、演習記録の保存ができないためしっかりと演習を行う場合には会員登録をすることをオススメします。
解説はみんなの質問掲示板を確認する他、第112回に関しては解説集を無料配布しています(こちらのブログでも配布を行っています)。
問題演習の設定に関しては演習内容の設定時に割れ問の設定が可能(そのうえ4段階で設定が可能)というユニークな一面があります。
また、無料のサービスでは唯一それぞれの選択肢を選んだ割合(第108回以降)を見ることが可能です(私が知る限りでは、の話ですが)。

こつこつ国試(iOSアプリ)

会員登録:不要
<収録されている問題>
第106回以降の全問題

今回紹介するサービスの中で唯一のアプリとなります。
※このサービスも国試勉強中に利用したことがなく、このnote作成にあたってこのサービスを少し利用した状態での説明になることを御了承下さい。
このアプリは問題の閲覧・演習が可能です。
問題演習画面ではメモ用のスペースや問題番号のGoogle検索機能、キーワードのGoogle検索機能があり、簡単な解説もついています(一部準備中)。
また、分野別の演習では科目別に加え画像別(病理、放射線・MRI、心電図、エコー)で問題を絞り込むことも可能です。
その他にも、国試までの日程のカウントダウンを行ったり、設定した時間にランダムに問題を出題したりするなどアプリならではの機能もあります。
また、オフラインでも問題演習が可能です(一部演習を除く)。
広告が出ますが、アプリ内課金によって出ないようにすることが可能です。

厚生労働省HP

会員登録:不要
<収録されている問題>
第95回以降の全問題
※一部画像はHP上では公開されていません(下記参照)

医師国家試験の主、厚生労働省。そこが公開している医師国家試験の問題及び解答です。PDFファイル形式で問題の閲覧が可能です。
問題冊子そのもののPDFファイルなので印刷することでよりリアルな過去問演習をすることが可能です。マークシートがないのが悔やまれます。
なんと答えも付属しています。解説は一切ないストロングスタイル。厚生労働省の解説は自分で探せという強いこだわりを感じます(そうじゃない)。
統計不正の問題はありましたが解答に不正はない筈なので心配は無用です。
注意点としては一部の画像はHP上で公開されていないので他の資料と併用する必要があることです。
ちなみに公開されていない画像は以下のように表示されます。

PDFファイルなので印刷する以外にもタブレット端末に取り込み、直接文字を書き込むという使い方も可能です。そういう点では使い方の多様性があると言えるかもしれません。

【番外編】

本記事の本来の趣旨とは外れてしまいますが、2つ紹介します

MECサーチ

使用条件:MECの講座を1つでも受講する
<収録されている問題>
第99回以降の問題+MEC主要講座に掲載している第98回以前の問題

MECサーチはMECの講座を1つでも受講すると使用可能となる準無料ともいえるサービスです。K◯R曰くMECのサマライズの受講者が7000人ほどということであり、それに伴いMECサーチを使うことができる人も多いと思い紹介することにしました。
収録されている問題は多く、QBオンラインには及ばないものの相当昔の問題(一番古い問題は69B27)も収録されています。
一番の特徴はMEC主要講座で扱う問題を手軽に調べ、復習することが可能ということでしょう。ちなみにMEC主要講座を受講していない人でもMEC主要講座で扱われている問題を検索することは可能です。
解説に関してはMedu4の解説を丁寧にしたものという印象です。
注意点としてMECサーチでは問題毎の正解・不正解の登録はできますが本格的な演習機能は備わっていません。
そしてサマライズ等で扱われる予想問題も収録されていないのでサマライズ等の復習には使用できません(過去問そのままの問題に関しては検索可能ですがそれで復習を行うのは非現実的です)。
あくまでもサーチ、つまり調べることに重点を置いたシステムであること、サマライズ等のいわゆる直前期講座の復習には向いていないことに注意する必要があります。
逆に臓器別講座などの復習には非常に有用であり5回生の頃からMECの講座を受講する場合はQBは不要かもしれません(私見ではありますが、MECは近年こういった囲い込みに力を注いでいる気がします)。
余談ですが、MECサーチで掲載されている問題や解説は画像データで提供されています(しかも透過pngファイル)。

QBオンライン(シリアル登録後)

使用条件:冊子版QBのシリアルコードを一つ以上入力する
※回数別「医師国家試験問題解説」のシリアルナンバーでも可
<収録されている問題>
QBオンライン(シリアル未登録)と同じ

シリアル未登録の場合は先ほど紹介しましたが、説明があまりにも酷すぎるのでシリアル登録後の説明もしたいと思います。
QBのシリアルコードを一つでも入力するとQBオンラインで入力したシリアルコードに対応する領域の解説が閲覧できる他、演習結果の保存が可能になります。演習結果はと×に加え◎や△を任意で設定可能です。
また、ブックマークノートシリアルナンバーの登録によって利用可能となります。
また、演習記録は問題ごとに3回まで保存可能です(下図参照)。

こりゃ酷い‥‥‥
解説に関してはQB冊子のシリアル登録が必要なことからも分かる通り他の教材の追随を許しません(お金の力は偉大です)。また、画像の解説もカラーで見ることが可能なので冊子で問題解説を読む時にあるようなモノクロ画像とカラー画像を見比べる‥‥‥必要はありません。
問題の演習方法として「ミニテスト」というのがあり、自分が設定した演習条件を満たす国試の過去問の中から「5問」「10問」「20問」「30問」「50問」のいずれかの問題数で演習が可能な機能もあります。スキマ時間に問題演習を行うときなどに便利です。
注意点は問題演習の中断中他の問題を閲覧する中断された演習を続きから始めることができなくなってしまうことです。演習範囲の設定からやり直す必要がある上に、中断前に演習した問題を演習範囲から除外する機能もないため非常に面倒なことになります。
また、突然ログアウトされることも度々あり、なにかと不安定なサービスでもあります。
それらを差し引いてもQBオンラインのサービスは魅力的なので悩ましい話でもあったりします(^_^;)。

おわりに

かなり長くなってしまいましたが、様々なサービスを紹介しました。
この記事が参考になれば幸いです。

重涅 扇

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