【漫画バビロン大富豪の教え】~読んだだけではお金持ちにはなれないよ~
こんにちは、りょうこです。
書評をブログからnoteに引っ越ししてきました。
今回ご紹介する本はこちら。
【漫画 バビロン大富豪の教え】
原作 ジョージ・S・クレイソン / 漫画 坂野 旭 / 企画・脚本 大橋 弘祐
ページ数 :468ページ。
一言:さすが漫画なので読みやすい。すいすい読めるが、一読しただけでは教えは身につかないと思う。教えの7箇条だけでも時々読み返して、できているか自分に問う必要がありそう。書評を書いたのも、後で自分で読み返す用だったりします。
お勧め度(りょうこ調べ): ★★★★☆
あらすじ
元大学教授・考古学者の大場拓也は妻子に逃げられ自堕落な生活を送っていた。そんなとき、友人からバビロニア王国首都バビロンのあたりで発見された粘土板の解読を依頼される。
その粘土板には、「バビロンの黄金の法則」が記されていた..
りょうこの書評
お金持ちになるための教えの本なので、本記事はネタバレ等気にせずに書きます。
黄金に愛される7つ道具
バビロンに住む貧しい武器職人の息子「バンシル」が、大富豪「アルカド」に、お金持ちになるための法則を教えてもらいます。
先に書いてしまいます。これが7つ道具です。こことっても大事!
1)収入の十分の一を貯金せよ
2)欲望に優先順位をつけよ
3)貯めた金に働かせよ
4)危険や敵から金を堅守せよ
5)より良きところに住め
6)今日から未来の生活に備えよ
7)自分こそを最大の資本にせよ
なるほど。確かに。どれも現代でも言われているようなことですね。
特に「収入の十分の一を貯金」は、わかってるけど出来ていないよーという方も多いのではないでしょうか。ぜひやりましょう。残った分を貯金するのではなく先取りしておくのがお勧め&重要です。
※筆者、FP2級持ってます。FPからのアドバイスとしてもぜひ聞いてください。
【より良きところに住め】が入っていて嬉しい
個人的に、響いたのは⑤の「より良きところに住め」です。
アルカドはこう言います。
ただ安くて広い借家に住めばいいと思っている者がなんと多いことか!!
家というのはただ住むだけのものではない。「庭で遊ぶ子供達」「妻が育てたイチジクやブドウ」「仕事場までの距離」
住居は幸せな生活と密接に関わっており、そしてその幸せは貯金を増やすモチベーションとなる。
住居への支払いは心を豊かにする投資と言えるのである
出典:漫画バビロン大富豪の教え P.105
最近、「借家vs購入 は借家一択!」とか「家の購入は負債でしかない」とかそういう論調を聞くことが多くもやもやしていました。
そんななかで、アルカドさんはより良い住居の価値について触れてくれていて、とても嬉しくなりました。
もちろん住みよければ借家でもよいと思うのですが、貸借対照表には現れない家の価値というもの、あると思うんです。
貧しい武器職人の子バンシル旅に出る
さて、アルカドに資質を見込まれたバンシルは、「金貨」のつまった袋と、「知恵」のつまった袋を預かり旅に出る。条件は2つ。
・両方の袋を金貨で満たすまでは帰ってきてはいけない
・知恵の袋は金貨を全て失うまで開けてはならない
旅先で色々なことがあります。もちろん順風満帆ではありません。
そして、もちろん金貨を全て失い、知恵の袋を開ける場面がやってきます。
知恵の袋に入っていた物とは?
知恵の袋には、上の七つ道具で言うと「1、3、4」のことが、改めて5箇条で書かれています。
簡単にまとめると下記のような内容です。
・収入の十分の一を蓄えるべし
・お金を働かせるべし
・お金の扱いに秀でた人の助言に耳を傾けるべし
・自分が理解できない商いをするべからず
・非現実的な利益、策略家の甘い誘惑、己の未熟な経験は信じるべからず
あ、なんか耳が痛い...。
既に習っていたことなのに、言葉としては知っていたことなのに、一度大失敗をしたバンシルには深く深く響きます。
ここでの教えは、
「読めば確かにその通りなのに、一度聞いただけでは人間は実行できない。
一度失敗した後に教えに立ち返ると、より深く理解し実践することができる。」
ということではないかなと思います。
つまり私たちも、この本の教えは一度さらっと読むだけではなく、折に触れ見返すことが重要なのではないか、と思うのです。
その後のバンシル
バンシルは無事、金貨を3袋に増やしてアルカドのところに帰ることができます。
めでたしめでたし...(終)
ではありません!!(3袋に増やすのは本当)
その後バビロニアは敵に攻め込まれ、バンシルにはまた様々な試練が襲いかかり無一文となります。
さあ、バンシルは、そしてこの石版を解読していた、しがない考古学者大場拓也は立ち直ることができるのか!?!?(続きは本書でどうぞ)
7つ道具以外の心に残る教え
7つ道具には書かれていませんが、本書を読んでいて心に残った点は
「真面目に真摯に働いていれば、見ていてくれる人がどこかに必ずいる。
そこで得られた信頼、人脈が後の自分の助けになる。」
ということです。
もちろん、騙そうとする人、頼るだけ頼って何もGIVEしてくれない人が寄ってくることもありますが、一人で出来ることは多くありません。
困ったときに、「こいつならば大丈夫」と手を貸してくれる人、「前に助けてくれたから今度は恩返しをしたい」と思ってくれる人を作ることが大切なんだなぁと思いました。
ただ、こういう人たちって作ろうと思って作るのではなく、気がつくとできているものですね。
社会人生活20年以上やっているなかで、信頼・人脈がこの本の大事な教えの一つだと気づくことができました。
【漫画 バビロン大富豪の教え】を手に取ったきっかけ
オリエンタルラジオ中田敦彦さんのYouTube大学を始め、数々の勉強系YouTubeで紹介されていた本書。YouTube大学ファンの私としては、気になるところでありました。
普段この分野の本はあまり読まないのですが、古代からの真理となる蓄財の教えを教養として知っておきたかったので読んで見ることにしました。漫画というのもポイントでしたね。
SPU(楽天市場のポイントがアップする特典) UP狙いだったのでRakuten Koboで読みました。
きっかけとなった、YouTube大学の動画はこちら!
3本立て(3本見ると約1時間)とかなりのボリュームですが、これでも本書8章のうち4章分の内容です。そのかわり、本の背景やバビロニア王国の歴史など、本を読んだだけではわからない情報もふんだんに入っています。お勧めです。
もちろん、本の内容を全部を知りたい方は本もぜひ読んでね。
リケジョ・ワーママの子育てブログも書いています。
⇒子育ててくてくブログ
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