幻冬舎の編集者箕輪厚介氏への嫉妬からボロクソに批判する前に出版業界人は「死ぬこと以外かすり傷」は読んだ方がいい

今をときめく編集者、箕輪厚介著の
「死ぬこと以外かすり傷」。
おもしろかった。
ぜひ多くの人に読んでほしい本。
働き方のスタンスを学ぶという意味で
若い会社員は読んだ方がいいが
何より読んでほしいのは出版業界人だ。

やれ出版不況だ、
いい本作っても売れないだ、
でもおれらはネットとは違い
高尚なもの売ってんだと
あぐらをかきプライドの高さから
新しいことに挑戦せず
売れなくなったから売れそうな本ばかりを
お手軽に作ることばかり考え
編集者としての「熱狂」や「偏愛」もなく
どっかからとってきたてきとーな数字をさも
マーケティングだのなんだのいって
結局は出版社としての機能を
まったく果たすことなく
著者の人気やこれまでの売れ行き、
挙げ句の果ては著者のネット拡散力に宣伝を丸投げして
著者には印税を10%しか渡さないという怠慢出版業界。

そんな腐った業界だからこそ
余計本が売れなくなっているんだと思うんだけど
そうした現状に疑問を投げかけ
大風呂敷ひろげて大ボラふいていながら
きちんと結果を出しているのが
新しい編集者ともいうべき箕輪厚介だ。
そのエッセンスがつまっている。

出版業界人は読んだ方がいい。
自分たちの仕事を見直した方がいい。
特に編集者。
これから斜陽でますます
リストラされかねない書籍編集者は
この新しい編集者像を提示している
この本をぜひ読んだ方がいい。

残念ながらマネはできない。
マネする必要がないことも多い。
さすがにこれはどうかと思うところも正直ある。

でもね。
出版業界に身を置くものなら
特に編集者なら箕輪氏を見習い
SNSぐらい最低限やった方がいい。
裏方でいいという逃げをやめ
宣伝を営業部や著者に任せるのではなく
自らもネットで宣伝する。
そのぐらいのことは今すぐやるべきだ。

出版業界人ってほんとネットリテラリーが低くて
というより長らくネットをバカにして紙がえらいと
思っているからなのかSNSやブログやってない人多すぎ。

本を売るためだけじゃなく自分のためにも
SNSやブログはやった方がいい。

そして何よりも本作り。
箕輪氏はどちらかというと
キングコング西野氏みたいに
売ることばかり考えている
編集者かと思っていたけど
本書を読んでそうではないと気づかされた。

やれ売れ筋がどうのとか会議でどうのとか
そういうのではなく自分が読みたい本、
自分が作りたい本を徹底して作る
今では数少ない編集者魂を持った人なんだなと。

でも上から潰されるわけです。
今の出版業界だと。
そんなので売れるのかみたいな。
でもそこを箕輪氏ならではの
突破力で実現されている。

そうやって熱狂して偏愛した
編集者が愛情を込めて作った本を
さらに売るためにはどうするかも
考えられる編集者なんだなと。

売れそうな本ばかり作って
本や著者に熱狂や偏愛している
編集者がどれだけいるだろうか?
ほとんどいないのではないか。

企画会議で熱狂や偏愛は削られ
つまらないものにされていく。
著者のいいところを引き出すより
著者の主張をまげてまで
売れ筋の内容に変えてしまう。
それが編集者魂なんですかと。
そんな腐った仕事しているから
余計本売れないんじゃないですかと。

箕輪氏が持つ編集者としての
熱狂、偏愛は学ぶべき点。

そして何よりどうやっても
書籍は縮小していく斜陽。
そこで編集者が生き残っていく
方法として箕輪氏のパラレルキャリア
(副業)は非常に参考になるはず。

セクハラ・パワハラは問題だが
彼から学ぶべきことは多い。

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