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#メンタルエッセイ26

変身

仮面ライダーでの「変身」のポーズ。
主人公が人間から、ヒーローに姿を変えることを変身と言うのは、フランツ・カフカの小説『変身』に由来しているらしい。

ある朝、グレゴール「おれはどうなってしまったんだ?」夢ではない。自分のへやだ。
私も「私はどうなってしまったのか」分からなかった。その朝は、食事の支度も泣きながら、トースト、目玉焼き位しか作れませんでした。

グレゴール
声は動物の鳴き声になり会話ができなくなりましたが、グレゴールは人の言葉は理解できました。


声はほとんどため息と泣き声になりました。「はい、いいえ」の簡単な会話は頑張ればできました。

グレゴール
食事は人間のとき好きだったものが、好きではなくなった。


食事を取ることができなくなった。

グレゴール
壁や天井を縦横無尽に這い回る習慣を身につけた。


眠りに入ると壁や天井をくるくると回ったり、飛んだりで助けを呼んでも声がでない。横にはなりたいけど、眠るのが怖かった。

グレゴール
父親の赤いりんごが、背中にめり込み。五感がすべて混乱のきわみに陥る。


家族のへ変わってしまった自分を責めて責めて、家族に申し訳ないと泣く毎日ですべてが混乱のきわみでした。

グレゴール
りんごは、誰も取り除いてくれないので肉にめりこんだまま。


入院しなさいと言われたとき、サイコパスは「洗濯は誰がするんですか、食事の支度はどうするんですか?」と先生に聞いた。言葉が心にめりこんだ。

グレゴール
窓の外が、白んでくるのを見届け最後の息が弱々しく流れ出た。


夜、電気もつけず包丁を持って家の中を、疲れはてるまで歩いていまた。

私も「変身」したいと思い。久しぶりにピアスつけました。
あまりにも久しぶりだったので鏡の中の私は若作りの「変態」のようでした。






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