#36 withコロナ

  まだ20年しか生きていない僕でも生きていく上での楽しみを少しずつだが見つけつつある。服はもちろん、一人でいる時間がとても多いからか何でも一人で楽しめる事に良さを感じつつある。コロナウイルスが流行して約3年。悪い形でコロナがニュースに取り上げられるれる事が多いが僕としてはこの3年間悪い事だけではなかったなとも思う。

 コロナが流行しだしたのは丁度僕の高校の卒業式のあたり。親や在校生が出席せずYouTubeで卒業式を配信するという今まで見たことのない形で卒業式が行われた。あの時はなんだこれって感じだった式の形体も今ではすっかりおなじみで、感染の恐れがあるからと言われ集合写真を撮って怒られたのも今ではいい思い出だ。最後に写真を撮ることもダメなんてすごい世の中になってしまったとあの頃は思っていた。しかし今では慣れてしまったコロナウイルスにほとんど恐怖を感じていない。流行から3年も経てば周りの友人もコロナにかかったという話も聞くし身近にウイルスを感じながらもかかったらしょうがないなと今は思う。withコロナであと2~3年は過ごす事になるだろう。

 でもコロナは僕にとって悪い事ばかりをもたらしたわけじゃない。とにかく家から出ない生活が続いたおかげで今こうやって自分の考えを文字に起こす事の楽しさを僕に教えてくれたわけで。これがの僕の将来のやりたい事にまでなった。普通に生活していたら友人と遊んだりする事に時間を使って自分の将来について考える時間もなかったのかもしれない。と考えると非常にいい時間をコロナは僕にもたらしてくれたことになる。ありがとうコロナ。他にもコロナは僕に家での色々な楽しみ方を教えてくれた。

 それがラジオ。一人暮らしをするようになってとにかく暇なのだけれど携帯の画面を見たくない僕にいい娯楽の一つとなった。画面を通して今まで見ていた人たちの裏側を少し知れるというかあの時はこうだったみたいなラジオでしか話せない内容のトークが凄く面白い。よく聞くのはオードリーさんと有吉さん。オードリーさんは会話自体が漫才のようで常にアドリブで漫才をしているかのよう。二人の仲の良さも会話から滲み出ていて聞いている側が笑顔になるところが凄くいい。有吉さんのラジオは有吉さんが毒舌なのはもちろん、ラジオリスナーからのメールがとにかく面白い。なんでこんな事思いつくのかわからないぐらい面白い。僕が大好きな訓市さんの声を聴いたのもラジオが初めてで「こんな渋い声してんのか!」と衝撃を受けた。最近だとキューピーマヨネーズのCMのナレーションが訓市さんの声でTVで聴いたときはめちゃめちゃうれしかった。絶対キューピーの社員もラジオリスナーだなと。

 コロナで世界は暗い方向になりつつあるが世の中そんなに悪い事だらけじゃないんだなと思う。確かにコロナにかかって亡くなってしまう人もいるけれどそれを気にしていたら毎日が暗いままで体はコロナにかかってないのに心がコロナに感染しているよう。そうじゃなくて何か1日の楽しみに向かって毎日を生きていければいいんじゃないかと思うようになった。コロナありがとう。

 

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