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石穿の囲碁問題 まとめ9(石の下)

定期的に投稿している基礎詰碁(囲碁のパズル)のまとめです(「石穿の囲碁問題」シリーズ)。今回はNO.41~NO.45まで投稿した記事を抜粋したまとめになります。「石の下」を集中的に集めた問題となっていて、中級者以上向けですが、繰り返し解いて身に付けて頂ければ幸いです。

NO.41は解説まで無料公開しますので、この問題だけでも眺めて欲しいです。

1問あたりのボリュームが大きく難問が多いですがぜひ繰り返し解いてみてください!

難易度目安

☆☆☆☆★:入門者の方向け・3手までの問題
☆☆☆★★:初心者の方向け・5手以上の問題
☆☆★★★:中級者の方向け・7手以上の問題
☆★★★★:上級者の方向け・9手以上の問題
★★★★★:有段者の方向け・難問

NO.41 黒先黒生(☆☆☆★★)

まずは石の下の説明です。黒先で左下の白石を取ってみましょう!

黒先で左下の白を取ってみましょう!

失敗

単純に黒1と十三1に打つ準備をしたいですが、白2に打たれて黒が一方的に取られてしまいます。失敗図から黒に準備をする猶予がありません。

失敗

正解

正解は黒1です。ここから手数が長いですが、追っていきましょう。

正解

続正解

正解図の続きですが、白6まで黒4つが取られてしまいます。「黒が取られるの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、ここからが囲碁の面白い所です。黒石が取られた形をイメージして黒7を考えてみましょう!

白6まで黒が取られてしまいますが、黒7がポイントです

黒7で白石を切る手を発見できたでしょうか?黒7までが正解の1セットになり左下の白石を取ることができます。

最終図

石の下

今回のように意図的に自分の石を相手に取らせて、その取られた場所に生じる手筋を石の下と呼びます。実戦で登場することは稀ですが、囲碁の上達には適しているので、今回のシリーズで紹介していきます。

石の下の説明のためNO.41は無料公開します

NO.42 黒先黒生(☆☆☆★★)

「石の下」の問題と分かっていれば結末が見えると思います。
ヒントは左右同型中央に手ありです。

黒先黒生

失敗

白石がアタリですが飛びついて取ってはいけません。
片方の白石を取れば片方の黒石が取られてしまい黒は1眼しかありません。

失敗

正解

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