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【囲碁】さよなら本因坊戦

3大タイトルの本因坊戦が大幅縮小

囲碁で残念なニュースが届きました。
名人戦、棋聖戦と並ぶ3大タイトルである本因坊戦が来期から大幅に縮小されることになりました。

本因坊戦の変更点

本因坊戦の変更点をまとめてみます。

2日制7番勝負→1日制5番勝負

今期までは2日制の7番勝負ですが、来期から1日制の5番勝負に縮小されます。
本因坊戦の封じ手が見られるのも今年までとなります。

優勝賞金 2,800万円→850万円

対局数と規模が削減されるので、比例して優勝賞金も減額されます。
何と2,800万円から850万円に減ります。
七大タイトル3番目の金額が5番目に下がります。

挑戦リーグ制→トーナメント制

本因坊戦は挑戦者を決めるためにリーグ戦を行っています。
この制度を廃止し、トーナメントで挑戦者を決めることになりました。
今期のリーグ最終戦が13(木)に行われますが、この日が挑戦者決定リーグの最後の日となります。

これが時代なのか

紙媒体が振るわず主催社の毎日新聞社が見直しを提案したようです。
これが時代と言えばそれまでですが、あまりにも既存の方式とかけ離れていたので囲碁ファンとして残念としか言いようがありません。

本因坊戦は7大タイトルの中でも最も歴史があり、江戸時代に栄えた本因坊家(秀策が有名だと思います)が由来です。
当時は何日もかけて1局を打っていたので、2日制で無くなるという時点で歴史と伝統を守るという点から逸脱している気がしてなりません。

七大タイトルの価値が下がらないで欲しい

心配なのは他のタイトル戦です。
朝日新聞が主催する名人戦、読売新聞が主催する棋聖戦も本因坊戦に倣えで縮小するのは避けて欲しいです。
3大タイトル戦が縮小すれば、残りの碁聖、十段、王座、天元戦も縮小され最悪の場合は廃止も考えられます。

今年は仲邑菫女流棋聖の誕生で機運が高まったような気がしましたが、週刊碁の休刊、本因坊戦の縮小と囲碁界は逆風が続きそうです。

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