石穿の囲碁問題 実践編1
いつもは7路、9路の解説記事を書いていたので19路は久々ですね。
「敗着を見つけ出せ!」で先に棋譜を紹介しましたが、地域の囲碁サークルにて私が白で、三段格の方と4子局です(多面打ちだったため序盤を覚えておらず、途中からの棋譜になります)。
今回のテーマ図【白番】
いつもは3子で対局しているのですが、話の流れで4子局で対局しました(〇子はハンデの数で、多ければ多いほどハンデがあることを意味します)。
手入れをするべきか否か
右辺の白×が取られ、今度は白△がピンチとなっています。
黒□に置いた場面、白は白△を助けるため手を入れるべきか否か?という問題です。
テーマ図の時点で50目以上は差があるため投了しようか迷いましたが、もう少し打ってみることにしました。
【失敗】手を入れたいが…
手厚くするなら白36などと守りたいですが、黒39まで左辺を守られるとこれ以上差を縮められません。
置き碁の場合、白は常に攻める対象を探す、作り出す必要があります。黒39まで左辺の上下が繋がると、白は攻める対象が無くなり差を縮めることができなくなります。
【正解】手入れは不要
実戦は手を抜いて左辺を分断しにいきました。
日頃から詰碁や手筋の基礎は大切ですよ!と発信していますが、基礎が整っていれば実戦で正しい判断ができるようになります。
続正解1
黒37でテーマ図の白△を取りに来た場合、白aは取られますが、白40まで本体は2眼を持って生きることができます。
続正解2
黒37と横にノビてきた場合が怖いですが、白40、白42がポイントです。
先手で下辺に1眼を作りつつ、白44に回り黒bを取りこむことで2眼を確保できます。
次回に続く
実戦は先手で左上の白36に回り、左辺の黒を力技で分断しにいきました(それでも白は絶望的な状況)。この時は3面打ちをしていてようやく他の2面が終わり、最後の反撃を開始することにしました(どうにかしてテーマ図の白×を助けたいものです)。
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