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【囲碁】AIの評価値にご用心


棋聖戦は最終局へ

棋聖戦6局目は井山王座が勝利を収めシリーズを3勝3敗とし、最終7局目で雌雄を決することになりました。懲りずに封じ手予想をしてみましたが、やはり難しいですね…。

気なったのはAIの評価値です(どちらが勝率何%なのか示してくれます)。仕事の合間に観ていたので、ずっとではないのかもしれませんが、白の井山王座が有利だと示していました。
ただ1日目が終わり封じ手予想をする段階の盤面は、言うほど白が有利か?むしろ拮抗していないか?という感想でした。
AIが示す勝率≠人間の考える勝率だと思う出来事があったので紹介します。

改めて囲碁の棋力を上げるのが難しいと思う3月初め

AIの評価値にご用心

先週のNHK杯、芝野名人と志田八段の1局を観戦していた時のことです。
終盤までもつれ、画面越しで自分なりに数えて半目勝負(0.5ポイントで囲碁の最小僅差)なのは分かりましたが、早碁ということもあり黒白どちらが勝っているか分かりませんでした。この時のAIは終始、黒の志田八段が有利だと示していたので、何となく黒が半目勝つのだろうと思っていました。

ところが最後にダメを詰めた際、最後に打ったのが志田八段だったのでアレ?と思いました。専門的な話ですが、コミが6.5目で半目勝負の場合、最後にダメを詰めた方の半目負けになります。よって志田八段の半目勝ちはありません。あって1目半ですがそこまで差が開いていているのか…?自信がありませんでした。そして結果は白の芝野名人の半目勝ちでした。

神を細部に宿す

昔は良かったと言うつもりはありませんでしたが、学生時代の方が目算(終盤での形成判断)が正確でした。当時は中盤までが苦手だった半面、ヨセと目算には自信がありました。今はAIの勉強をした成果もあり中盤までの底上げはできましたが、目算が思った以上にブレています。

「過祭の碁が脳筋になった」とも言われましたが、今年は厚みだけでなく実利とのバランスを追求するため、ヨセや目算の勉強も1からしようと思います。たかが1目されど1目。自分で考えて選ぶことが囲碁の楽しい点なので、終盤まで神を細部に宿すような碁がまた打てるように精進します。

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