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石穿の囲碁問題 キリにはノビよ!

地域囲碁サークルの1局より紹介します。今回のテーマはキリ(石を切断する手)への対応です。相互フォロワーさんの記事を拝見して記事にしてみました。


テーマ図

7子局で白21まで進んだ局面です。
白19で黒△にツケ、黒20のハネに対し白21とキリを打ちました。
まずは黒△、白19、黒20、白21の状態を互いにキリを打っている格好なので「キリチガイ」と呼びます。オセロの開始時みたいな配置ですね。

今回のテーマ図です。黒22はどう打つのが良いでしょうか?

実戦

キリチガイには即座に相手の石をアタリにできる誘惑があります。

黒22で相手の白石をアタリにしたい!気持ちは分かります

ところがほとんどの場合、キリチガイ状態から即座にアタリを打つと相手の反撃に合います。

実戦は黒22,24が白に取られてしまいました

キリチガイ一方ノビよ!

囲碁には「キリチガイ一方ノビよ!」や単に「キリにはノビよ!」という格言があります。すぐ相手をアタリにする前に自分の石を補強せよという内容です。

黒22のノビがおすすめです

ノビを打つと自分の石が取られにくくなるという長所があります。上図で黒22とノビを打てば白×2つを切り離して攻めることができます。白から黒△を取ることはできません。

シチョウも成立しやすい

ノビを打てばシチョウで取れやすくなります(余裕があればシチョウが成立してるか確認してみましょう!)

もう1つ利点があり、上図のようにシチョウが成立しやすくなります。

本来は実戦黒20から白番でどう捌きを打つか紹介しようと思いましたが、
キリの対応策を紹介させていただきました。キリにはノビよ!の対応ができれば棋力が上がるので、少しでも参考になれば幸いです。

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